生産機械科3年 実習紹介

生産機械科3年 実習紹介

 本日11/30(月)は生産機械科3年生で実習が行われました。
 いよいよ高校生活で最後の実習となります!
 今回は「材料計測実習」4週目の様子をご紹介します。

 3週目は金属材料の引張試験実習です。
 2年生時の溶接実習では自分でガス・アーク溶接で接合した板材の引張試験を行いました。(こちら
 この実習では1年生時に工業技術基礎の「旋盤作業」実習(4週目5週目6週目)で製作した自分の4号試験片を使用し、引張試験機でちぎれる(破断する)まで引っ張ります。


引張試験機
       引張試験機


 材料を引っ張ると材料の内部に抵抗力が発生します。この抵抗力断面積で割った値を応力といいます。
 また、引っ張ることで伸びた長さ元の長さで割った値をひずみといいます。
 荷重と伸びの関係をグラフ化したものが「荷重-伸び線図」です。
 荷重と伸びは試験片の長さや太さで値が変化してしまうので、応力とひずみでグラフ化したものを「応力-ひずみ線図」

 
 
荷重ー伸び線図 応力ひずみ線図
        荷重-伸び線図           応力-ひずみ線図


 試験前の準備として試験後に伸びた長さを計測できるよう試験片に基準をけがき、ポンチを打っていきます。
 
けがき 
   基準のけがき作業

ポンチ
   ポンチ打ち作業


 引張試験中は試験機の針が「荷重-伸び線図」のように動いていくので、各ポイント(上降伏点、下降伏点、最大荷重点、破断点)の数値を計測していきます。(上記のグラフでのA、B、D、E点です。)

 破断する際は、とても大きな音が鳴るので実験も盛り上がります。

計測中 
      引張試験計測中


4号試験片
 4号試験片(上:破断後、下:試験前)

 引張試験後に破断した材料の長さと面積を計測し、伸び絞り(断面の縮小した割合)を求めます。
 最後に計測した値で自分で製作した4号試験片の「荷重-伸び線図」も作成します。
  
 以上で3年生の実習は終わりになりますが、12/14(月)に技術コンクールがありますので後ほどご紹介いたします。 

 次回は12/8(火)に生産機械科2年生の実習を紹介いたします。