2017年7月の記事一覧

平成29年度 栃木県立聾学校特別支援連携協議会の実施について

5月23日(月)、栃木県障害福祉課や福祉施設関係などの方々をお招きし、「現場でのコミュニケーション方法等の課題について」、午後は、企業、行政関係などの方々をお招きし、ハローワークの方から「支援体制の構築について」の話題提供のあと、それぞれ話し合いを持ちました。

 

午前中には、栃木県障害福祉課の方から、国が進めているユニバーサル農業を栃木県でも工賃向上のために農業と福祉の連携を具体化して拡大する動きがあることの話をいただきました。

福祉施設関係の方からの問題点として次の点が挙げられました。

  手話のできる職員の不足による聴覚障害者とのコミュニケーションの難しさ

  聴覚障害者の気持ちの伝わらなさや友人関係での思い悩んでいたりする事例

  気をひきたい行動など

これらに対し、本校からは、次のようなアドバイスを行いました。

 見通しの大切さ、特に視覚的支援を使っての生活の見通しの必要性

 行動の無視、プラス行動の時にほめる 

 

午後は、ハローワークの方からの話題提供のあと、企業の方より次の質問がありました。

 コミュニケーション面でマスク使用が必要な職場では口元が見えないといった問題

 安全関係や地震対策など

これに対し、話し合いでは、他の企業から次のような回答が寄せられました。

 マスク使用の職場では、周囲の職員の手話の向上が必須であるが、現時点では携帯

できるホワイトボードを使っての筆談が多いこと

 安全関係の問題では、閉じ込め対策として防犯ブザーの使用や携帯電話の使用許

可、ホイッスルの使用 

 

当日は、お忙しい中、参加していただいた方々、大変ありがとうございました。多くのご意見をいただき今後の指導に活かしていきたいと考えております。