アカデミアとちぎ

アカデミアとちぎ

アカデミア「能楽堂に行こう4」第4・5回

観世流謡曲・仕舞入門ということで『羽衣』のキリを稽古するのも10/29(第4回)11/5(第5回)となりました。

「東遊びの数々に(あずまあそびのかずかずに)」ではじまる「キリ」という部分は、「天の羽衣」を漁師白龍から返された天人が、優雅な舞を見せながら天上世界に帰って行くという場面です。一曲のクライマックスとというべき美しいシーンです。



能の基本はどこまでいっても「謡」です。聞けば簡単そうですが、謡ってみると音がとれない、合っているのかどうかわからない、本当にこれでよいのだろうか?そうです、皆はじめは迷うのです。
仕舞も同じです。手の上げかた、扇の扱い、足のすり方、膝を曲げる角度・・・同じ動きを数え切れないくらい繰り返し繰り返しするなかで、「この動き以外にない」という形に自然と落ち着きます。