校長室便り

栃木県立博物館~特別展示「骨スペシャル」

今日は、栃木県立博物館の特別展示「骨スペシャル~わたしはだれでしょう?~」が昨日から始まっていたので見てきました。
展示の仕方がとても面白かったので紹介します。



展示されている標本は、すべて県立博物館所蔵のもので、特段珍しいものが陳列されているわけではないのですが、展示の仕方が秀逸だと思いました。企画・展示は、博物館の学芸部長で、私の盟友でもある林光武さんが行っています。

展示のコンセプトは、とてもシンプルです。
「よく知っている動物でも、骨格標本になってしまうと、その正体を当てるのは難しいもの。そこで、いろいろな動物の骨格標本が、「わたしはだれでしょう?」とみなさんに問いかけます。骨をよく見て、ヒントを読んで、彼らの正体を見破ってください。」

会場に入ると、右手には骨格標本が並んでいます。


一番手前は、魚類です。「わたしはだれでしょう?」骨格標本が語り掛けます。


例えば、これはだれだかわかりますか?

「栃木県の川にもくらしているよ。尾ビレと尻ビレはつながっていて一枚のヒレになっているよ。かば焼きで有名な、体が細長い、わたしはだれ?」


「海にくらしているけれど、栃木県の人たちは、わたしの親せきの切り身を「モロ」って呼んでよく食べるみたい。カマボコの原料にもなる、わたしはだれ?」


会場の左手の壁面には、その答えが展示されています。


上の6番と8番の答えは



どうですか。当たってましたか?

分類群ごとにクイズと答えが、標本で展示されています。
→両生類と爬虫類です。





→哺乳類です。




紹介はここまでにしておきましょう。博物館の収蔵庫で出番を待っていた骨格標本たちは、心なしか生き生きとしているように見えました。

なお、同時に、テーマ展「骨が語る動物の秘密」も開催されています。


9月22日までやってますので、ぜひ展示の妙を味わってみてください。

PS:博物館のレストランでは、毎回、企画展の展示に合わせた特別メニューが用意されています。今回は、テーマが「骨」なので、骨付きのスペアリブカレーでした。
ちょっと辛かったですが、おいしかったですよ。