SGH活動報告

SGH台湾フィールドワーク最終日(移動日)


今日は移動日です。活動はありません。今は台湾新幹線の車中でこの記事を書いています。

「SGH台湾フィールドワークの総括」
このフィールドワークは、地域資源を生かしたまちづくり復興の調査が目的でした。同時に重要な副産物(教育効果)がありました。

それは、調査活動を通して参加生徒たちが「あのような人に、私はなりたい!」と思えるような人にたくさん出会い、向上心を大いに刺激されたことです。

震災というピンチをチャンスに変えたまちづくりリーダー、なぜ取り組むのかという問いに地球を愛しているからと即答したおばあさん、優秀でも謙虚で朗らかで、何より熱意に燃えている医師、教育のビジョンを語り一日じゅう我々にあれこれと尽くしてくれた大学教授、3・11東日本大震災のボランティアに4回入ったのという台湾人ボランティア女性、太平洋戦争で左腕を負傷し苦労して生き抜いてきて、今の世界情勢を心配する通訳のおじいさん、ただ学生に最善の環境を提供したいだけと語る図書館主任、水道水への市民意識を変える夢を持って取り組む水道局の皆さんなどなど。

生徒の言葉を借りれば「このFWでは、あのような人になりたいと思えるおとなに、毎日会いまくっています!」
「神様のような人だ・・・」と後ろから手を合わせた生徒もいました。

「今の日本の子どもたちの不幸は、ロールモデルとなる大人が身近にいないことだ。」これは私の先輩教員からかつて教わった言葉です。その意味で、参加生徒たちが日本にとどまっていたのでは得られない発想と、恩返しをしたい気持ち、つまり自分の力を社会に生かすために勉強するのだという公共精神を学んだことを、目の前で見届けることができました。
日本に帰国後、生徒たちが疲れを十分とるとともに、今後の飛躍的な行動の変容を期待してます。