R5 SG教養講座②

日 時:R6年1月20日(土)9:00~11:45

タイム: 9:00~10:30 講演

    11:00~11:45 座談会

 A 足利清風高等学校(主幹教諭)興野寛久 先生

      『ブラ〇モリ』

B 劇団「元友」上演スタッフ・小道翔太 先生 他

      演劇『元友』

C 足利大学工学部(教授)中條 祐一 先生

      『ものつくりの一例としてのソーラークッカー』

D NPO法人そらいろコアラ(共同代表理事・小児科医)増田卓哉 先生

      『SOSをキャッチ!地域にコアラのポケットのような居場所を作る!』

E 足利大学看護学部(専任講師)荻原弘幸 先生 
      『医療的ケア児とその家族が抱える課題に向けた

            小児看護におけるディストラクションの創造的アプローチ』

F 株式会社エンターテイン(代表取締役CEO)常川朋之 先生
      『なぜ今、アントレプレナーシップ(起業家精神)が求められるのか?』

 

識別/分野/講演者/テーマ/内容(講師の先生からの内容紹介)/生徒の感想

 

 A/1人文科学/足利清風高等学校(主幹教諭)興野寛久 先生

/『ブラ〇モリ』〔高校周辺のFWになります〕

/地理好きは、いったい何を見ているのか。天神町とその周辺をぶらぶら歩き、100人中99人はスルーするミニマムな地形に「地理」のフィルターを重ね、視野を広げる講座です。

/『周辺を歩いて調べるというあまりない講座で楽しかった。朝日森天満宮は、扇状地と台地の境に立地していることや、東武線の旧線、土地の標高差の理由など、その他さまざまな施設の立地のわけが分かり、佐野の土地に対する知識・興味が深まった。『知る・考える・行ってみる』を課題研究でも活かしたい。(高2男子)』

 

B/2社会科学/(劇団)『元友』/上演スタッフ(小道翔太 先生 他)/演劇『元友』

/昨今、LGBTQという言葉を耳にすることが増えたかと思います。「性的マイノリティ」「多様性」「法案改正」…難しい話をするつもりはありません。友達に憧れを抱く一人の人間の半生を舞台にしました。何かを感じて、考えるきっかけになればと。

/すごく感動しました。劇をみるのが好きなので面白かったし楽しかったです。学べたことも多く、役者さんの演技力の高さに驚きました。笑える部分も多くあったし、心を動かされるシーンもあってとてもすてきな劇だったと思います。またとても現実味があるお話だと思いました。仲直りしてやったーで終わるわけではなく、あえて完全なハッピーエンドじゃなかったところがすごくリアルだなと思いました。ふたりの葛藤がすごく心に刺さりました。個人的には最後は仲直りして終わるものだと思っていたので結構衝撃的な最後ではありました。やはり演技力が高くて実際に二人の気持ちになって感情移入してしまいました。本当に良いお話でした。現実は思い通りにいかないものだと実感しました。最初のロミオとジュリエットの場面が伏線になっていて内容の深さに驚きました。実際にこのような場面に立ち会ったことはないしこの先立ち会うかもわかりません。どう接するのかきっと正解はないと思っています。人によって感じることは違うし、どうしてもらえるかもわからないものだと思います。ですが現実には本当に経験している人がいるのは確かであると思うので、自分がどう接していくべきか、誰もが考えて生きていかなければならないと強く思いました。本当に素敵な劇をありがとうございました。(1年女子)

 

C/4工学/足利大学(工学部教授)中條 祐一 先生 

/『ものつくりの一例としてのソーラークッカー』工学とは何を行う分野なのか、機械工学の守備範囲はどこまでなのかをまず説明し、ソーラークッカーが機械工学の様々な知識を駆使して作られていることを示します。さらに、作る際には何に重点を置いたかを解説します。

/先生から出た「思い込みはよくない」という言葉が印象的でした。先生は当初火力の強いソーラークッカーほど需要があると先生は考えていたそうですが意外にも火力は関係なく、簡単に作れるようなもののほうが需要があると知って驚いたそうです。自分も先入観にとらわれず研究してみたいと思いました。(1年男子)

 

D/6医療・保健/NPO法人そらいろコアラ(共同代表理事・小児科医)増田卓哉 先生 他

/『SOSをキャッチ!地域にコアラのポケットのような居場所を作る!』子どもの数は減っても、困っている子どもの数は増えています。私たちは、妊娠子育てにまつわるSOSをキャッチし、子どもたちや保護者への居場所づくりを行なっています。NPOってなに?居場所ってなに?子ども食堂ってなに?小児科医、社会福祉士/保育士、管理栄養士、それぞれの立場からお話しします!

/自分たちでもできることが、こんなに身近にあるということが分かりました。なんとなくニュースで見ても、どこか他人事でイメージできるようなことはありませんでした。ですが、今回の講座で虐待の背景やそのサイクルを知ることができて、ずっと身近にあるもので私達が気づけていなかっただけだと分かりました。もしかしたら私達自身にもこれから先当てはまることかもしれないと思うことができてよかったです。(2年女子)

 

E/6医療・保健/足利大学(看護学部専任講師)/荻原弘幸 先生 

/『医療的ケア児とその家族が抱える課題に向けた小児看護におけるディストラクションの創造的アプローチ』家族といっしょに外へ出かけたい―。家族といっしょに旅行がしたい―。一般的な家庭ではごく当たり前のことが,当たり前のこととしてできない子どもたちがいます。このような子どもたちとご家族に,看護支援として何ができるのか?今回の講演では,健康レベルに応じた仮想現実を提案する小児看護の新たな可能性についてお話いたします。

/注射をする場合、自己紹介や理由の説明、注意をそらさせるための会話やおもちゃなど子供のためにやるべきことが沢山あるなと感じた。また、医療的ケア児の養育者やその兄弟はとても大変な思いをしているということが分かりとても悲しい気持ちになった。それを無くすために2面投影を開発したんだなと分かった。それで遊んでいる子どもたちを見て少しでも楽しい時間がこれから増えていけばいいなと思った。自分の将来やりたい仕事も、人と関わる仕事などで少しでも参考にしたいと思う。(2年男子)

 

F/13起業・ビジネス/(株)エンターテイン(代表取締役CEO)常川朋之 先生

/『なぜ今、アントレプレナーシップ(起業家精神)が求められるのか?』先行きが不透明になっていると言われる現在。「すごろく」みたいに順当に人生を過ごすことや、自分の未来を予測することが難しくなってきました。移り変わる変化の時代、これから皆さんが何を考えて世の中と関わっていくべきかを、一度立ち止まって一緒に考えましょう。

/高校生で起業した事例や、たくさんの人々にいいと思ってもらえるものなら何でもビジネスになりえるということを学んだことで、起業をより身近な、現実的なものに感じられるようになった。「どんなサービスも最初のユーザーは一人で、その一人をいかに満足させるかが大事」と聞いたのが印象的だった。実際にどんなものをビジネスにできるか考えるときに、「今までの最高の体験同士を掛け合わせる」という考え方に驚いたと同時に、たしかにそれが最善策なのかもしれないと納得もできた。起業により興味がわいた。(1年女子)

 

座談会・・・講演後に、希望生徒が講師の先生を囲んで質問する