学校長より

校長メッセージ

栃木県立栃木翔南高等学校
校長 殿岡宏之

 

  皆さん、こんにちは。学校休業が長期間続いておりますが、皆さんはどのような毎日を過ごしていますか。コロナ感染症拡大のため緊急事態宣言が発令され、不安に思っている人も多いかと思います。また、生活が不規則となり何となく毎日を過ごしている人もいるのではないでしょうか。ここで、私から3つ伝えたいことがあります。

 1つ目は、感染症予防対策をしっかり行った上で規則正しい生活を送るようにしてください。具体的には手洗い、うがいを心掛けると共に、食事・勉強・睡眠時間を決めて免疫力を落とさないことです。毎日の検温や健康チェックなど日常の体調管理をしっかり行ってください。また、運動不足になりがちですから、自宅で適度な運動をするのも良いかと思います。

 2つ目は、密閉・密集・密接といういわゆる「三密」を避けるために、不要不急の外出は避けるようにしてください。このことは「人からうつらない」、「人にうつさない」といった自分だけではなく他の人の命をも守る大切なことです。皆さんが知っている通り、現在大変な仕事を強いられている医療従事者を救うことにもなります。感染拡大を防止する方策に「自分も積極的に参加している」という気概を持ってほしいと思います。

 3つ目は、休業期間の自由な時間を有効に使ってほしいと思います。ただ何となく過ごすのではなく、自分から課題を見つけ、自分で計画を立てて、自主的に学んでいく、そういう姿勢と習慣を身につける絶好の機会であると思っています。是非この休業期間を自分を変えるチャンスにしてもらいたいと思います。
 休業期間が2週間延長されたことで、さらに課題が追加されたと思います。この課題をまず計画的にしっかり行ってください。その上で、自分から「得意の英語の予習を進めてみよう」とか「苦手な数学の三角比をもう一度復習しよう」とか、あと一歩踏み込んだ課題を見つけてみましょう。また、時間がなくて読めなかった本を読むことも良いと思います。新聞に目を通すと世界が広がるのを実感することができると思います。この期間はいつもとは違うことをやってみましょう。今までの自分の殻を破り新しい自分に脱皮する機会かもしれません。皆さんなら、「やればできる」力を持っていると私は確信しています。
 
 最後に、感染拡大防止には人と距離をとることが今求められています。しかしこれは当然ながら心の距離ではありません。今は友達と直接会うことができず、寂しい思いをしているかもしれません。特に1年生は入学早々学校が休業となり、学校生活に不安を抱えているかと思います。
 学校再開に向けて皆さんがスムーズに学校生活を送ることができるように先生達もできる限り努力していきます。今やるべきことを実行し、翔南高の生徒の皆さん600名と職員が一丸となって、「チーム翔南」としてこの状況を乗り越えていきましょう。
 学校で友達や先生との再会を心待ちにしながら、今はお互いのことを信頼し気遣うことで温かい気持ちになることができたらと思います。学校再開後に皆さんの元気な姿に会うことを楽しみにしています。

 

校長メッセージ  【第1学年の皆さんへ】

校長  殿 岡 宏 之


 皆さん、こんにちは。規則正しい生活を送っているでしょうか。今回、5月末までに臨時休業が延長されましたが、今後も免疫力を高めるために食事・学習・睡眠時間の固定に気を配ると共に感染症予防のためのうがい・手洗い、三密を避けるような行動を引き続き行ってほしいと思います。皆さんはまだ学校での授業が始まっていない状況ですから、高校の学習の仕方について戸惑っている者も多いかと思いますが、学校が再開したら各教科の先生から詳しい話がありますので安心してください。ここでは、「休業期間中に実践してほしいこと」と「学校再開に向けての心構え」の2点について話をしたいと思います。

〈休業期間中に実践してほしいこと〉 
 まず、休業期間中の課題を大切に学習してほしいということです。そのために、この課題を中心に1日の学習計画表を作成してください。このことは、学校が再開した後の家庭での「学習習慣の確立」につながる大事なことです。その中で、計画が思うように進まなかったら計画の見直しや修正をしながら自分だけの学習習慣を確立させてください。
 そして、自分の学習計画を立てた上で、この休業期間中に自分から主体的に学習を進めてほしいと思います。全国の高校の約97%が休校になっている状況で、今年ほど自分からどれだけ学習をするかが問われる年はありません。現在出されている課題をやった上で、自分から課題を見つけて学習してみてください。「好きな社会をもっと極めてみるかな」、「理科のこの分野が気になるのでネットで調べてみよう」でも何でも構いません。高校と中学での学習の違いは、この「自分から」という自主性にあります。このことは、高校3年間を通して大事な要素となりますので、是非実践してほしいと思います。

 次に、1年生として進路に関して大事なことは、2年生に向けての「文理選択」があるということです。文系と理系ではカリキュラムが違います。当然将来の進学にも大きな影響を及ぼします。まだ入学したばかりで授業もやっていませんが、自分に合った文理選択をするためには時間が必要なのです。この休業期間はそれができるチャンスです。自分の興味関心のある分野から「どんな職業があるのか」と「どんな大学があって、そこにはどんな学部や学科があるのか」という2点についてインターネットや本を利用して調べてほしいのです。この「調べる」という事を通して新しい自分に気づくこともあるかもしれません。また、職業や大学を知ることは、確実に今後の学習意欲の向上につながります。

〈学校再開に向けての心構え〉 
 これから高校生活が始まりますが、高校では中学校と違って自由な部分が多くなる一方で責任も強くなります。一人前の大人に近い者という意識で対応されます。そこには翔南高生としての自覚ある生活態度が必要となり、このことは特に心掛けてほしいと思います。
 皆さんはこれからの3年間で大いなる可能性を秘めています。日常の高校生活を大事に過ごすことにより、自分をさらに成長させてください。そのためには、「学校中心の生活」を送ることです。学校の授業を大切にし、学習習慣を身に付けることで、学ぶことや発見することの「面白さ」を実感してほしいと思います。また、学校行事や生徒会活動、部活動等に積極的に参加して、その「楽しさ」を味わってください。こうした活動を通して人間的にも確実に成長していきます。そして、先輩や友人から刺激を受け互いの絆を深め合い、高校時代のかけがえのない友人を得てほしいと思います。

 最後に、現在休業期間が続き、日常の普通の生活ができることが何と貴重なことなのかを再確認していることと思います。これからの高校生活を当然と思わずに一日一日を大切に過ごしてほしいと願っています。

校長メッセージ  【第2学年の皆さんへ】

校長  殿 岡 宏 之


 皆さん、こんにちは。規則正しい生活を送っているでしょうか。今回、5月末までに臨時休業が延長されましたが、今後も免疫力を高めるために食事・学習・睡眠時間の固定に気を配ると共に感染症予防のためのうがい・手洗い、三密を避けるような行動を引き続き行ってほしいと思います。ここで、第2学年の皆さんに3つ伝えたいことがあります。

 1つ目は、この休業期間中に出されている課題を大切に学習してほしいということです。なぜなら、この課題の中には今までの復習や本来授業で学習することも含まれているからです。まずこの課題を中心に1日の学習計画表を作成してください。このことは学校が再開した後の家庭での「学習習慣の確立」につながる大事なことです。1日の学習計画表が作成できたら、次に長期的な学習の計画を立ててみましょう。これは、この休業期間中を始めとして夏休みまでに、各教科について「何をどこまで学習する」という計画を立てるということです。しかし、このように計画を立てて実際に学習を開始すると、「数学が思うように進まないなあ」、「英語はもう少しできるぞ」等、当初の計画に合わないことが出てきます。そうしたら、計画を修正してまた立て直す、という繰り返しをしながら自分だけの学習習慣を確立させてください。

 2つ目は、自分から主体的に学習を進めてほしいということです。全国の高校の約97%が休校になっている状況で、今年ほど自分からどれだけ学習をするかが問われる年はありません。現在出されている課題をやった上で「自分から」課題を見つけて学習してみてください。比較的自由な時間があるこの期間に「好きな日本史をもっと極めてみるかな」「化学のこの分野が気になるのでネットで調べてみよう」でも何でも構いません。自分から動く姿が3年生の受験期のみならず、卒業後も非常に大事になってくるのです。この期間を大切にして少しでも良いので一歩を踏み出してみてください。

 3つ目は、自分の進路について考えてほしいということです。自分と向き合い自分の進路を決めていくためには時間がかかるのです。決して早いことではありません。この休業期間はそれができるチャンスです。最初から一つに絞らずに自分の興味関心のある分野や職業をいくつか想定して、その学問ができる大学をホームページ等で確認してみてください。この「調べる」という事を通して新しい自分に気づくこともあるかもしれません。また、大学は勉強するだけではなく研究もするところであるということを分かると思います。現時点で進路が確定しなくても、大学に興味を持ち大学を知るということは、3年生になって大きな力となるばかりでなく、これからの学習への意欲の向上につながると思います。

 最後に、日常での普通の生活ができることを再確認してほしいです。3年生で部活動をやっていた先輩は大会がなくなり辛く悔しい思いをしています。学校での毎日の授業や友人との会話、学校行事、部活動等、学校で行われることにもう一度目を向け、学校再開後の高校生活を大切に送ってください。また、2年生の皆さんは、1年生と違い高校生活の過ごし方や翔南高校について1年間でよく分かっていると思います。学校での2年生は、これから学校行事や生徒会、部活動等で中心的な立場になります。先輩としての誇りを持って、一人ひとりが学校を牽引していってほしいと願っています。

校長メッセージ  【第3学年の皆さんへ】

校長  殿 岡 宏 之


 皆さん、こんにちは。規則正しい生活を送っているでしょうか。今回、5月末までに臨時休業が延長されましたが、今後も免疫力を高めるために食事・学習・睡眠時間の固定に気を配ると共に感染症予防のためのうがい・手洗い、三密を避けるような行動を引き続き行ってほしいと思います。ここで、第3学年の皆さんに3つ伝えたいことがあります。

 1つ目は、3学年の生徒全員が学習へと気持ちを「切り替える」ということです。特に部活動をやっている生徒は、関東大会やインターハイの大会が中止となり、辛く悔しい思いをしている人も多いと思います。3年生にとって最後の活躍の場が失われるだけでなく、部活動をやりきったという「けじめ」がつかないと思うと、私も心が痛みます。けれども、中止に至った経緯を冷静に受けとめ気持ちを切り替えてほしいのです。皆さんが3年間で培ってきた精神的な強さは消えません。そのことは、今後の生活の中で逆境になった時に、自分でどう動くかを決める大事な力となります。また、部員である友人達と共に歩んできた思い出は他の何物にも代え難いものです。3年生全員が自分の心情を整理し、生活習慣を再度見直すことで、学習への切り替えをしてほしいと思います。

 2つ目は、学習習慣を身に付けるために「計画を立てる」ということです。まず、この休業期間中に出されている課題を中心に1日の学習計画表を作成してください。このことは、学校が再開した後の家庭での「学習習慣の確立」につながる大事なことです。1日の学習計画表が作成できたら、次は長期的な学習の計画を立ててみましょう。これは、この休業期間中を始めとして夏休みまでに、各教科について「何をどこまで学習する」という計画を立てるということです。夏休みは弱点を探す期間ではなく解決する期間であり、それまでに自分の弱点分野や課題を見つけておくことが必要です。計画が思うように進まなかったら、計画の見直しや修正をしながら自分だけの学習習慣を確立させてください。
 さらに、この休業期間中には自分から主体的に学習を進めてほしいと願っています。全国の高校の約97%が休校になっている状況で、今年ほど自分からどれだけ学習をするかが問われる年はありません。現在出されている課題をやった上で「自分から」課題を見つけて学習してみてください。少しでも良いのでこの一歩を踏み出してみてください。

 3つ目は、自分の進路について「目標校を定める」ことです。自分と向き合い自分の進路を決めていくためには時間がかかるのです。この休業期間はそれができるチャンスです。最初から一つに絞らずに、自分の興味関心のある分野や職業をいくつか想定して、その学問ができる大学をホームページ等で確認してみてください。この「調べる」という事を通して新しい自分に気づくこともあるかもしれません。また、大学は勉強するだけではなく研究もするところであるということを分かると思います。現時点で進路が確定しなくても、大学に興味を持ち大学を知ることは、今後の学習への意欲の向上につながると思います。

 最後に、日常での普通の生活ができることを再確認してほしいです。学校での毎日の授業や友人との会話、学校行事、部活動等、学校で行われることにもう一度目を向け、学校再開後の高校生活を大切に送ってください。そして、受験には皆さんの頑張りがもちろん必要ですが、皆さんは一人ではありません。皆で助け合いながら、自分の目指すべき進路に向けて頑張ってほしいと願っています。