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令和2年度 体験活動を実施しました

11月8日(日)10日(火)午後5・6限目に体験活動を実施しました。今年度は参加者同士の距離を取るため定員を減らし、こまめに消毒・換気を行うなど、コロナウイルス感染拡大防止対策を行った上で、「和菓子」と「落款印」作りを体験をしました。
  「和菓子作り体験」では、菓子職匠の有限会社「岡埜」代表取締役である小野マイスターをお招きし、上生菓子を作りました。餡の材料や特徴等を伺いながら、一つずつ先生の実演やお手本を拝見し、栗拾い・錦秋・秋桜・紅葉という名の四種類の上生菓子を作りました。餡を包む「包餡」作業や丸めた餡をつまんだりひねったりする整形作業や三角べらを使って切れ目を入れたりすじを付けたりする作業に苦戦しつつも、参加者それぞれが手づくりで個性あふれる作品を仕上げました。
 「落款印作り体験」は栃木県印章彫刻技能士会から大森・西岡・中田マイスターをお招きしました。印の歴史から落款印製作の工程までの説明を伺ってから、事前に各自が届け出ていた彫りたい一字の書かれた印材と印刀等を受け取り、落款印を彫り進めました。起筆や終筆を意識し、ずれたり曲がったりしないように注意しながら、太さや深さを出すように彫っていきました。小さな印材のため、思い通りに彫ることは思った以上に難しく、参加者は無心になって手を動かしていました。
 栃木県職業能力開発協会技能振興コーナーの榎本さんのコーディネートで、とても充実した体験活動となりました。どちらの体験活動も、小さな悲鳴やため息・つぶやきが時折聞こえ、作業の合間にはお互いの作品を見合って談笑しながら、約2時間のものづくり体験を堪能しました。各自が作品を愛おしそうに見つめたり、大切そうに作品に触れたりする姿に、改めてものづくりと体験活動の意義深さを感じることができました。