2023年6月の記事一覧
鳳凰がとまる樹、アオギリ
科学技術実習棟から西体育館に向かう渡り廊下沿いに、
幹肌が緑色でまっすぐの樹木があるのを知っていますか?
これはアオギリという、アオイ科の樹木です。
樹皮が緑色…これを日本人に言わせると「青く」、
別種で紫色の花の咲く「キリ」に似ているので、「青桐」。
中国名は梧桐(ゴトウ)といって、霊鳥である鳳凰(ホウオウ)が住む樹とされたそうですよ!
なぜかということを超高速簡単に言うと、次の通り(と、思われます)。
アオギリは大木になり、葉は大きく葉柄が長いので風でばたつく →台風が近づくとアオギリが大きくざわつく →農耕にとって待望の雨が降る →幸甚これは風の神、鳳凰のなせるワザ? →アオギリがざわついたのは吉兆
鳳凰の降臨だったんだね! →鳳凰はアオギリに住んでいるんだね ‼
また、古代より中国人の季節感に深く関わり、長恨歌など数々の詩に出てきます。
根元をみると、明らかにすみっコ感が…。
最初に植えられていた樹木のわきに、種が落ちて育ったのでしょう。
6月の今、花が咲こうとしています。
花は地味ですが、秋の実は面白いので観察してください。
種子を炒ると、ナッツのような香ばしさで、コーヒーの代用になるそうです。
それから忘れてはならないのは、
終戦後、広島の爆心地近くで焼け焦げたアオギリから翌年新しい芽が吹き、人々に勇気を与えた「被爆青桐」。
平和と生命力のシンボルとして、今でも平和記念公園に生き続けているそうですよ。
平和に感謝しよう…!
この記事は、Wikipedia、サカタのタネ園芸通信、園芸植物大事典(小学館)などを参考にさせていただきました
正門のラベンダーが咲いています
正門前のラベンダーが、今年も満開となりました。
ラベンダーは代表的なハーブで、その香りは欧米で古くから愛されてきました。
正門を通るときに香りがするとステキですが、実際は近くに鼻を寄せないと分からないかもしれませんね。
下は3年前の写真です ↓↓ 12月の寒い日に生徒会のみんなで植えました。
最近の校内にはクチナシも咲いていて、風にのって香りが広がっています。
こちらは日本でも古くから親しまれていますね。
この季節にしかない天然の香りを大いに楽しんで欲しいと思います。
一方で、現在では化学的に合成される香りが身の回りにあふれていますね。
清陵でも、3年の理系・科学技術で香料(エステル)合成の実験をします。
どんな香りが作れるのでしょうか?
お楽しみに…!