日誌
令和3年度入学生 普通科
普通科1年生探究第4回「MAKE A SQUARE」
5月19日(水)の探究のテーマは「メイク ア スクエア」でした。
テーマ名の通り、一人ひとりがパーツを持ち寄り正方形をつくる活動です。
他者と協働し、課題を解決する力を身に付けます。
一見簡単そうな活動ですが、お互いに何のパーツをもっているのか把握し、
パーツを組み合わせていくのは、多くの人とのコミュニケーションを要します。
この活動を通して、意外なリーダーシップを発揮する生徒がいたり、声を大にすることが苦手な生徒のサポートをする生徒がいたり、協働する力がきたえられたのではないでしょうか。
【生徒のふりかえりから】
・話しかけることができない自分にとって最初は不安だったけど、一緒に仲間を見つけてくれた子がいた。何事も協力って大切だなと思った。
・話したことのない人とも話すことができて良かった。
・バラバラだった正方形をつなぎ合わせたように、何か課題があったときにばらばらでも持ち寄れば、課題が解決できそうだと思った。
普通科1年生探究第3回「哲学対話」
4月28日(水)の第3回目の探究は「哲学対話」を行いました。
哲学対話を通して、生徒たちが一つの問いをめぐって考えたこと・感じたことを語り合い、聞き合って、考えを深めることが目的です。
今回の哲学対話テーマは「ふつうってどういうこと?」でした。
問いから考えることが理想ではありますが、生徒も「哲学対話・・・?」という状態ですので、今回はメインの問いを用意して哲学対話を体験してもらいました。
昨年も哲学対話を行いましたが、方法を少し変更しました。
昨年は15人弱の生徒と教員1人が1つのグループになり、1グループ1教室で実施。
今年は生徒は体育館に5人グループを作って円になって座り、メインファシリテーターの教員が1人、その他の教員はグループ間みてまわる。という方法です。
5人という少数からはじめることで対話もしやすかった様子の生徒たち。
自由な発言が飛び交ったグループも多かったです。何事もまずはお互いの考え(自由)の認め合いからだなと思いました。
【生徒のふりかえりから】
・結論が出ないこともあるんだなと思った。
・周りの人の意見を聞いて、自分が言葉にできなかったものが少しずつまとまってきたり、自分の考えが変化したりして面白かった。
・ふつうって何か考えて、人によってふつうは違うものだと思った。
この対話のあと、何気なく教室で「ふつう」と言いかけて「ふつうって人によって違うんだった」と考え直している生徒をみて、いいぞいいぞ~と思いました。
普通科1年生探究第2回「ステージ図を使って目標を立てよう」
4月21日(水)第2回探究が行われました。
テーマは「ステージ図を通して目標を立てよう」でした。
普通科の生徒は、毎月の初めにその月の目標を立て、月の終わりにふりかえりを行います。そのやり方の説明と、実際に目標を立てることを行いました。
高校生はさまざまな活動を行っています。
学校行事に、日々の学習、テスト、部活、探究の授業もあれば、進路について考えたり・・・または自分のプライベートも含めれば実に多様です。
その全てはどこかでつながっている。そんなことに気づけるようにと毎月目標を立て、ふりかえることを繰り返していきます。
もちろん最初はこの繋がるという感覚は分かる生徒は少ないと思います。
けれど書くことによってメタ認知を繰り返していき、あるときビビっとくる瞬間を教員は待ち望んでいます。
今回の授業でも、「分かる」という生徒は少なかったかもしれません。
むしろ他の人と目標を共有したことに価値を見出した人が多かったです。
でもこれも大切な学びですね。
【生徒のふりかえりから】
・様々なことを楽しみ学んでいくことで、最終的に自分の目標にたどり着くことに気づいた。
・今回自分の目標を改めて考えてみると、思ったより自分の目標への「課題」が多いことに気づいて驚いた。
・意見の共有をして、自分の目標を修正した。
普通科1年生探究第1回「探究オリエンテーション」
普通科1年生の第1回目の総合的な探究の時間は、オリエンテーションを行いました。
普通科1年生の新しい探究の時間も2巡目となりました。
今年度の2年生が昨年行った探究の授業をベースに、1年生は1年間をかけて、2年生の個人研究に向けた学び方を学んでいくことになります。
「愛する力・協働する力・対話する力・挑戦する力・自律する力」を身に付けながら、何より「学び楽しむ」。そんな活動を行っていきたいと思います。
さて、オリエンテーションでは、RADWIMPSさんの「正解」を聴きながら、なぜ探究を行うのか考える活動を行いました。
入学前のオリエンテーションで、前任の教頭からシンギュラリティ(2045年問題)について聞いていたこともあり、正解のない社会に自分たちが生きていく、このことを理解した生徒も多かったように思います。
【生徒のふりかえりから】
・自分の知らない正解がたくさんあることが分かった。
・自分のことを知って、自分にとっての正解を見つけたいと思った。
・これからの未来のために、自分でたくさん考え、いろいろなことに興味を持って探究していきたくなった。
最後に・・・
探究を通して1年生には自分なりの正解を探していくとは何か考えてほしいと思います。
そこに行きつくには、これから探究の授業で行う「学び方」がカギになります。
制限時間も、解答用紙も、採点基準も、あなたの人生です。
2021年度入学生、探究、よーいはじめ!!