日誌

ヤマボウシ

梅雨の話題がニュースとなる時期となりました。

この時期を代表する花木の一つはヤマボウシだと思います。

 白い花のように見える部分は以前にハナミズキでも記述しましたが、花弁ではありません。葉(総苞片)です。

 植物を含めて生物の名称はカタカナで表記することが農業科や理科の授業では一般的ですが、ヤマボウシやハナミズキと同じミズキ属の仲間には総苞片が特徴的な「ハンカチノキ」があります。事前に知識が無くても、そういう名前の生物だとわかる点で便利なわけです。

 ミズキからはなれますが、「ボロボロノキ」「モッテノホカ」などもカタカナでないと誤解を招きかねないと個人的には思っているので、「農業と環境」の授業で学名や生物の名前とカタカナの話をする際にトピックスとしてとりあげたことがあります。

 

 ヤマボウシの学名はCornus kousa

 Cornusは角に由来する属名で、欧州に生えている同属の樹木が木材として硬いことからついたようです

 kousaは箱根でヤマボウシを「くさ」と呼んでいたからとか。

 現地でそう呼んでいたから系の種小名にはトウモロコシZea maysの「mays」も現地でそう呼んでいたからと記憶しています。個人的には特徴を捉えたネーミングの方が覚えやすいので好みですが、皆様におかれましてはいかがでしょうか。