進路の状況

令和6年度の進路状況

進路状況について -進路指導部から-

今年度の卒業生の進路状況についてご報告いたします。昨年度に引き続き、今年度も専門高校を体現するかのように、就職者の多い結果となりました。

民間企業への就職希望者は84名で昨年よりも5%ほど増加しました。求人件数は県内689社で昨年とほぼ同数でした。しかし、昨年までは製造職の1種類だった会社が、今年は事務職での求人をだしてくださるなど、1社からの職種が増え、実質の求人数は増加しました。全体の件数は2年連続1000件を超え、売り手市場が続いています。産業別では製造業が求人数・内定数で最も多くなりました。今年の求人動態から特筆すべきは、人手不足が懸念されている建設業やインバウンドの影響による観光業において急速に求人数が増えていることです。しかしながら、いまどきの高校生は職業選択の選択肢が多岐にわたるからこそ、空調のきかない屋外での労働と空調のきいている屋内労働では屋内労働を選び、夜勤ありとなしでは夜勤なしを選び、対人職かそうでないかでは、対人職を避ける傾向にあり、人手不足の産業と高校生新卒者とのマッチングが結びついていないのが現状です。就職試験は例年通り9月16日から開始され、1社目での内定率が96.4%となり、大変好調な結果となりました。2次募集にも74社の企業から連絡があり、2社目の受験で、11月上旬で全員が無事内定を得ることができました。就職先地域は鹿沼管内が約30%、鹿沼以外の県内就職が約60%でした。多くの者が地元に就職します。内定を頂いた卒業生は、各企業において1日も早く仕事を覚えて、会社・地域に貢献する一員となることを期待しています。

  
一方、進学希望者は57名で、そのうち大学に16名、短大に2名が合格しました。大学進学では、専門高校の特色を活かし、さらに専門性を高めようと情報科学科は工・理工学部へ、商業科は経済・経営・商学部への進学を、入試方法では学校推薦型選抜、総合型選抜を利用し進路実現しています。本校では、進学希望者に、1年の10月より外部模試受験を促しています。その理由は、生徒自身が校外における自分の実力を知るとともに、学力入試を経て大学・短大に入学した者(たとえは普通科高校生)と学力入試を経ずに大学・短大に入学した者(本校のような専門高校生)との間にある学力差を自覚し、学ぶことへの覚悟をしっかりと持ったうえで進学させるためです。加えて、本校では小論文対策、面接対策を実施し、生徒の進路実現に向けてサポートしています。全国の大学入試に関し、「一般(学力)選抜」が、43%、「学校推薦型選抜」が27%、意欲や特別活動の成果等が評価される「総合型選抜」が17%という報告があります。今後は、進学者の多くが利用する推薦型・総合型選抜利用者が学力選抜を超える傾向にあるといわれています。この傾向を踏まえると、本校生が大学・短大等への進学を目指すときには、学業はもちろん、専門高校ならではの資格取得に加え、部活動での活動、校外におけるボランティア活動などが評価されることになるでしょう。それゆえ、このような活動に積極的に参加し、コミュニケーション能力を磨き、さまざまな経験を踏まえ豊かな人間性を身につけることが求められるます。高校3年間の経験から自分の適性を自覚し、夢の実現のために取り組むべきことを精選する力が必要となってくるでしょう。すなわち、本校では、生徒が自分のキャリア形成を主体的にデザインできる能力の育成を支援しています。県外への進学も多い昨今。短大・大学卒業後に育った地元で貢献したいという気持ちも育まれることを期待してやみません。

 

今後も、地域から求められる人材を育成すべく教職員一丸となり取り組んでまいります。皆様には、なお一層のご指導とご協力をお願い申し上げます。最後に、今年度の卒業生の進路先を掲載いたします。ご参照いただければ幸いです。

 

 


 過去の進路状況(簡易公開中)
  ・H28~R5