進路の状況

令和5年度の進路状況

進路状況について -進路指導部から-

今年度の卒業生の進路状況についてご報告いたします。今年度は専門高校を体現するかのように、就職者の多い結果となりました。

民間企業への就職希望者は85名で昨年よりも15名ほど増加しました。求人件数は県内679社で昨年の約1.7倍、全体の件数は1270件で昨年と比べ、約2倍となりました。産業別では製造業が求人数・内定数で最も多くなりました。今年の求人動態から特筆すべきは、コロナ禍で増えた宅配需要に伴う運輸業や人手不足が懸念されている建設業において急速に求人数が増えていることです。例年通り9月16日から就職試験が開始され、1社目での内定率が96.5%となり、大変好調な結果となりました。2次募集にも54社の企業から連絡があり、2社目の受験で、11月上旬で全員が無事内定を得ることができました。また今年度も、大原学園宇都宮校から講師をお招きして校内公務員講習会を月に1回実施してきました。公務員希望者が3名おりましたが、3名とも筆記試験を突破し、二次試験、最終試験へと駒を進めることができました。この結果、第1希望の職種である一般事務職で、見事内定を手にした者も出ました。就職先地域は鹿沼管内が約30%、鹿沼以外の県内就職が約60%でした。多くの者が地元に就職します。内定を頂いた卒業生は、各企業において1日も早く仕事を覚えて、会社・地域に貢献する一員となることを期待しています 


 

一方、進学希望者は67名で、そのうち大学に11名、短大に5名が合格しました。大学進学では、専門高校の特色を活かし、さらに専門性を高めようと情報科学科は工・理工学部へ、商業科は経済・経営・商学部への進学を、入試方法では学校推薦型選抜、総合型選抜を利用し進路実現しています。本校では、進学希望者に、1年の10月より外部模試受験を促しています。その理由は、生徒自身が校外における自分の実力を知るとともに、学力入試を経て大学・短大に入学した者(たとえは普通科高校生)と学力入試を経ずに大学・短大に入学した者(本校のような専門高校生)との間にある学力差を自覚し、学ぶことへの覚悟をしっかりと持ったうえで進学させるためです。加えて、本校では小論文対策、面接対策を実施し、生徒の進路実現に向けてサポートしています。全国の大学入試に関し、「一般(学力)選抜」が、43%、「学校推薦型選抜」が27%、意欲や特別活動の成果等が評価される「総合型選抜」が17%という報告があります。今後は、進学者の多くが利用する推薦型・総合型選抜利用者が学力選抜を超える傾向にあるといわれています。この傾向を踏まえると、本校生が大学・短大等への進学を目指すときには、学業はもちろん、専門高校ならではの資格取得に加え、部活動での活動、校外におけるボランティア活動などが評価されることになるでしょう。ですから、このような活動に積極的に参加し、コミュニケーション能力を磨き、さまざまな経験を踏まえ豊かな人間性を身につけることが求められるます。高校3年間の経験から自分の適性を自覚し、夢の実現のために取り組むべきことを精選する力が必要となってくるでしょう。すなわち、本校では、生徒が自分のキャリア形成を主体的にデザインできる能力の育成を支援しています。県外への進学も多い昨今。短大・大学卒業後に育った地元で貢献したいという気持ちも育まれることを期待してやみません。

今後も、地域から求められる人材を育成すべく教職員一丸となり取り組んでまいります。皆様には、なお一層のご指導とご協力をお願い申し上げます。

 

 


 過去の進路状況(準備中)
  ・H28~R4