日誌

第67回卒業式

 2023年3月5日(日)、第67回卒業式が挙行されました。今年度はコロナ対策に細心の注意を払いつつも、現状に鑑みて卒業生・職員についてはマスクを外しての式典が可能となりました。久々に見る卒業生たちの表情は、輝かしいばかりの笑顔で満ちていました。
 皆様のご協力により、厳かな雰囲気の中、110名の卒業生を温かく送り出すことができました。この場をお借りして感謝申し上げます。

 

 校長式辞では、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』や、金子みすゞの「わたしと小鳥と鈴と」を引用しながら、詩にある「みんなちがって、みんないい」という言葉をこれから社会に羽ばたく卒業生たちへのはなむけとされました。

 

 在校生送辞では、全日制と比べ、なかなか年次を超えて活動をする機会が無い中、皆で力を合わせて取り組んだ宇高祭(文化祭)についての思い出が語られ、卒業生への敬意と祝意が示されると共に、「皆様がそうだったように、後輩たちの見本となれるよう、精一杯精進を続けます。」という決意の言葉がありました。

 

 卒業生答辞では、通信制での学校生活を振り返り、入学当初の休校の戸惑いと、スクーリングを重ねていく上でだんだんと学校が楽しみになっていったこと、そして、いつの間にか語りつくせないほどの思い出を作ることができたこの場所に対する惜別が語られました。その後、社会人として、「私たちは過去のどの時よりも自由な時代に生きています。反面、目の前に無数の選択肢が示され、常に自らの裁量が問われているような、そんな時代でもあります。何を選び、何を選ばず、その結果がいかなるものであろうと自らの責任であると、そういった覚悟で進んでいかねばなりません。」という決意と共に、今まで自分たちを支えてくれた全てに対する感謝が述べられました。

いつまでも名残は尽きませんが、本日卒業した生徒の前途に幸多からんことを心より祈念いたします。