日誌

晴れ ときどき 制服

悪党に学ぶ感染症予防

生物科 新川哲人


 新型コロナウィルス感染症拡大のずっと前から、感染症予防に努めている生き物がいる。

 ……そう、アライグマだ!!
 
 アライグマ:学名Procyon lotor 哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属 に分類される哺乳類。

 お父さんお母さん世代の方は、アライグマラスカルでお馴染みだろう。
一見、かわいらしく見えるアライグマ。しかし、その実は、雑食性で何でも食べ、繁殖力も強く、
農作物や生態系へ悪影響を与える特定外来生物だ! さらには、狂犬病やアライグマ回虫
(ヒトに感染すれば死亡のリスクもある)などの媒介者ともなっている。
非常にDangerousなのだ!
 それもそのはず、『ラスカル』という名前は英語で『悪党』という意味がある

 

 そんな悪党でも、感心すべき点がある。

 

『こまめに手を洗う』※ ことだ。

 

 とにかく水辺でゴシゴシゴシゴシゴシ…

 リンゴをつかんでゴシゴシゴシゴシゴシ…

 ザリガニつかんでゴシゴシゴシゴシゴシ…

 スナック菓子もゴシゴシゴシゴシゴシ…

 

 感染症対策への意識が非常に高い。我々ヒトも見習うべきだ。

 

 下の写真は手の細菌を24時間37℃で培養したもの。

 アルコールハンドジェル使用(左) アルコールハンドジェル不使用(右)


 結果は一目瞭然。

 一人ひとりが高い意識で感染症予防に努め、
1日も早く、今までのような日常を、教育を、学習環境を取り戻しましょう。

 

※水中の生物(エサ)を捕獲する姿が洗っているように見えるだけです。

リンゴなどを洗うのは、エサを取る時の習性で、水の中に果物などを突っ込んでいるだけです。