R5 トピックス

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第2回寄宿舎食育講話

 9月20日(水)今年度2回目の「食育講話」を行いました。前回までは感染症対策のため館内放送で行ってきましたが、久しぶりに対面で実施しました。今回は栄養教諭より「一日に必要な栄養バランスをとるための食品の量はどのくらいか。」について説明を受けながら、触れる教材(食品の模型)を使って実際の分量を体感しました。栄養素の種類、どのような食品に含まれているか、身体にどんな効果があるかなど、説明を聞きながら食材の模型を手にすると「こんなにたくさん野菜は食べられないよ」や「種類が多くてびっくり。」などの素直な感想が聞かれました。大変盛り上がり、予定時間を10分以上延長して好評のうちに終了しました。楽しく講話を聴きながら、普段の食事でも活かせる知識を身に付けることができました。

 

 

 

 

令和5年度 関東甲信越地区盲学校相互研修③

 今年度より、関東甲信越地区の盲学校同士でオンラインによる相互乗り入れ研修が始まっています。9月27日(水)は、千葉県立千葉盲学校のホストにより、その3回目が行われました。教職員が3ヶ所に分かれて、筑波大学人間系准教授である佐島毅先生による「思考能力の発達段階と視覚障害幼児児童・盲重複児の教育」という演題の講演を聴きました。

 「能動的学び・発見・達成感・成就感による最大限の能力の伸長と自己有用感が、将来の自立の基礎を促す」ので、「あせらずじっくりゆっくりと」教育活動を行ってくださいという内容でした。

 今後の本校の教育活動に生かしていきたいと考えています。

美術鑑賞会

 油絵「古賀志山」の制作者石嶋史明氏(元本校教頭)をお招きして、高等部普通科2-1,2-2,3-1生徒が美術鑑賞会を行いました。

 普段は職員玄関の高いところに飾られていますが、生徒たちが鑑賞しやすいように、美術室に展示しました。立体作品のように触って鑑賞するのではなく、参加者が自由に会話をしながら鑑賞する「会話型美術鑑賞」だったので、生徒たちは絵を見て感じたこと、古賀志山にまつわる思い出などを、自由に話しながら鑑賞しました。「古賀志山」を描いた経緯など、石嶋先生の貴重な話を聞くことができて、和やかな雰囲気の鑑賞会となりました。

第1回サタデースクール

 8月26日(土)に、第1回サタデースクールに1組の家族が御参加くださいました。もう1組の家族が急遽欠席になりましたが、参加した児童は御家族と一緒に楽しく活動する様子がありました。

 今回は、理科工作とサウンドテーブルテニス(STT)を行いました。

 理科工作では、スーパーボールを作りました。洗たくのり、食塩水、「まほうの水」(ホウ砂水溶液)を入れると、スーパーボールの元ができ、いろいろな感触を味わいながら丸めました。製作過程で、注射器など盲学校ならではの教材を使いながら、ものの変化を体験しました。

 STTでは、音がするボールが転がる方向を意識して、手やラケットを動かしていました。素晴らしい集中力で音を聴いていました。今回は、家族みんなでゲームができました。参加児童が、次は、他校のお友達と一緒にできるといいな、と話していました。

 御参加、誠にありがとうございました。

 第2回サタデースクールは11月18日(土)に予定しています。

  

寄宿舎 歩行実地研修

 8月7日(月)、寄宿舎指導員が歩行実地研修を行いました。本校の歩行訓練士の有資格職員から校内で事前指導を受けた後、JR宇都宮駅に移動して階段の昇降やエスカレーターの乗降について実地で研修しました。

 混み合う駅構内での移動では静かな校内とは全く違って、様々な音や周囲の往来に細心の注意が必要でした。慣れない場所でのアイマスクをして移動するには、基本に忠実な白杖操作や誘導技術とともに、かなりの集中力が求められることを実感することができました。

 今回の研修の成果を、今後の寄宿舎生へ指導に活かしていきたいと思います。

 

 

 

夏季研修

 8月8日(火)に支援部による令和5年度夏季研修会を開催しました。

 幼稚園・保育園や小・中学校、特別支援学校の教員や、福祉施設の指導員の方、12名の参加者がありました。

 午前中の講和は、本校理療科職員より「見えにくさのある子ども達の育ちを支える」というテーマで、視覚障害児者との接し方の基本や、本校卒業生の進路状況、受験への対応についての話を聞きました。

 ワークショップ1では、見え方に応じた支援についてや、支援の実際について写真や動画を用いて説明を行いました。ワークショップ2では、少人数のグループに分かれ、個別相談の時間を設けました。

 参加された方々からは、「本人が主体的に動くということを意識して、環境を整え支援に当たりたい。」「当事者の先生の話が大変参考になった。」「学んだことを職場に持ち帰り周知に努めたい。」などの感想が寄せられました。御意見は今後の参考にさせていただき、よりよい研修に努めたいと思います。ありがとうございました。

 

藹藹会との七夕交流

 7月6日(木)、社会福祉法人藹藹会障害者支援施設HeartFieldの利用者の皆様と、本校中学部及び高等部普通科の生徒が七夕交流を行いました。約4年ぶりの直接交流です。

 最初に、中学部・高等部合同の作業学習で回収したプルタブを藹藹会の方に贈呈しました。次に、発表コーナーでは、本校生徒が「島人ぬ宝」の歌とパーランクー演奏、藹藹会の皆様が「365日の紙飛行機」の合奏と合唱を発表しました。楽しい演奏や素敵なハーモニーが響き渡りました。その後、3つのグループに分かれ、利用者の皆様と協力して、それぞれのグループにある大きな笹に七夕飾りや願い事が書かれた短冊を結び付けました。

 生徒たちは、久々の直接交流を楽しみ、充実した時間を過ごすことができました。

 

第1回チェロ教室

 7月12日と13日の2日間にわたり、小学部から専攻科までの児童生徒がチェロ教室に参加しました。ボランティアの荒川育子先生によるチェロ演奏の鑑賞と演奏体験、合奏の3部構成で行いました。

 シューベルトの「アヴェ・マリア」や「あの日の川」などの鑑賞では、本校職員もコントラバスで演奏に加わり、児童生徒は、低音の深みのある響きを楽しみました。中学部高等部の合奏では、教師と一緒に「島人ぬ宝」をパーランクーで演奏しました。合わせる楽器が多くなると音色がより豊かに華やかになることを実感できて、生徒たちはとても喜んでいました。

 チェロの演奏体験では、荒川先生が一人一人に合わせて丁寧に御指導くださいました。「左手は、グレープフルーツを持つように指を広げて構える」とアドバイスを受けた児童生徒は、きれいな手の形で、上手に弦を押さえて弾くことができました。

   

ALT訪問

7月14日(金)に鹿沼高校より、外国語指導助手(ALT)のプレストン・チャールズ・P先生が来校しました。

 

<小学部>

〇グループA

 「Bowling Games(ボウリングゲーム)」では、倒れたピンの数をチャールズ先生の発音に続いて英語で上手に数えることができました。「♪Seven steps」では、皆で輪になり歌いながら体を動かしました。最後は一人ずつ英語でチャールズ先生と会話をし、児童も大喜びの様子でした。

〇グループB

 「Watermelon splitting game(スイカ割りゲーム)」や「Simon Says(サイモンセッズ)」では、集中して指示を聞き、徐々に素早く応じることができるようになっていました。また、お互いの好きなものや文化の違いについて、たくさん意見を交換することができました。

 

<中学部>

〇北山・神山学級

 最初に、お互いの好きなことについて英語で会話をしました。チャールズ先生との共通点がたくさん見つかり、親近感をもつことができました。次に、全員で協力して小さい数のカードから順に並べていくゲームを行いました。お互いの持っているカードについて質問し合いながら、うまく順番に並べることができました。皆で喜びを分かち合い、連帯感を感じることができました。

 

 

<高等部>

〇普通科2年1組

 「My ideal capsule toy(理想のガチャガチャ)」というテーマでスピーチをしました。カプセルの中身は自分の好きなゲームや列車の模型なので、自然と話に熱がこもりました。チャールズ先生も大絶賛でした。

学校公開

 7月10日(月)に、4年ぶりとなる学校公開を実施しました。本校保護者12名及び本校見学を希望する方28名の参加がありました。

 公開授業では、2時間目、3時間目の授業を自由参観としました。また希望の方を対象に本校施設内にある寄宿舎の見学も行いました。

 午前中の限られた時間ではありましたが、御参加いただいた皆様からは、「実際に子供たちが教材を使用している場面を見学できて良かった。」、「普段、見ることのできない他学部の授業を見ることができて良かった。」などの感想をいただきました。

 いただいた感想等を踏まえ、今後もより充実した学校公開を実施して参りたいと思います。御参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

第Ⅰ期産業現場等における実習

 1年生は6/12(月)~6/23(金)にかけて、校内での実習を行いました。Ⅱ期からはいよいよ校外での実習となります。中学部と比べると、実習期間は倍になります。しっかり準備をして、有意義な実習にしたいと思います。

 2、3年生は、6/5(月)~6/23(金)にかけて、居住地近くの事業所でそれぞれ実習を行いました。

 反省会では、各自実習の課題(卒後、事業所を利用するための課題)をいただき、今後、それらの課題解決に向けて学習を積み重ねていきます。

 ある事業所では、「仕事は、挨拶に始まり挨拶に終わる。」とのお話を伺いました。改めてその言葉の大切さを感じました。

 「たかが挨拶、されど挨拶」。毎日何度となく行われる挨拶を大切にして、Ⅱ期の実習に備えていきます。

日本教育公務員弘済会からの目録贈呈について

 本校が日本教育公務員弘済会の研究指定校となり、研究助成金をいただくことになり、7月4日(火)には、その目録贈呈式が行われました。

 研究助成金は、本校教職員の視覚障害教育に関する専門性の向上のために活用します。研究の成果が日々の教育活動に反映されるように、教職員で力を合わせて取り組んで参ります。

 

小学部 遊び交流

 6月21日(水)、城山西小学校の5年生が来校し、遊び交流をしました。

 遊び交流では、最初に自己紹介をしました。グループに分かれて、好きな食べもの、得意なこと、呼んでほしいニックネームなどを伝え、最初は緊張した様子を見せていた児童も徐々にお互いを知って打ち解けることができました。

 その後、音源走とボール回しを行いました。グループの中で、順番を相談したり、名前を呼びあったり、声を掛け合うことで楽しく過ごすことができました。

たくさんの友達と交流できた経験はとても良い経験になりました。

 城山西小学校のみなさん、ありがとうございました。11月の交流も楽しみにしています。

  

第一回PTA研修会

 6月26日(月)、第一回PTA研修会を実施しました。

8名の保護者の方が参加され、「点字のしくみ」について、本校の職員が講師となり、講話や体験を行いました。

 説明を聞きながら、ひらがな五十音や数字、英字などの点字表記法について学びました。また、パーキンスを使用して、6点打ちで自分の名前を書くことに挑戦しました。初めてパーキンスに触れたという方も多く、点字読み一覧表を見ながら、苦戦している様子が見られました。

 参加された保護者の方から、「難しかったけれど、楽しく学ぶことができた。」「パーキンスの6点打ちが難しかった。マス空けや長音表記が難しい。我が子が、点字学習を始めたばかりなので、一緒に努力していきたいと思う。」などの感想がありました。

新着図書の紹介

 伊藤忠記念財団2022年度子ども文庫助成事業からの助成金で、新しい図書や読書機器を購入しました。多くの児童生徒に利用してもらいたいと思います。

 購入した図書等は、次のとおりです。

 

『さわる絵本 これなあに』

『音と光のでる絵本 スイッチくるくる』

『ふしぎな ふしぎな まほうの木』

『手で見る昆虫図鑑』(点字本)

『点字器で描ける絵と模様』全2巻(点字本)

『みんなのいのちをまもる!』全6巻(紙芝居)

『たつまきがおこったら?』全6巻(紙芝居)

『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと』

『〈できること〉の見つけ方 ― 全盲女子大生が手に入れた大切なもの』

『百年厨房』

『点字表記辞典 第7版』

『点字表記辞典 第7版』(点字版)

 プレクストークPTN3(デイジー再生機)

                      以上

小学部4年・5年 社会科見学にいってきました!

6月16日(金)に宇都宮方面へ社会科見学に行ってきました。

宇都宮中央警察署では、警察署でどのような仕事をしているのか各課の説明を聞いたり、警察官が実際に使用している道具などを触ったりすることができました。

パトカーにも実際に乗せていただくことができ、児童は大興奮でした。

路線バスを使って宇都宮駅に移動した後は、駅構内の盲導鈴や点図をチームに分かれて探したり、レストランで自分の好きなメニューを注文したりして、充実した活動となりました。

児童は、警察署の様子や役割を学ぶだけでなく、公共交通機関を利用する際のルールやマナーについて学びを深めることができました。

  

小学部 校外学習 JR宇都宮駅

 6月22日(木)3年ぶりにJR宇都宮駅へ校外学習に行ってきました。切符購入、改札機通過、エスカレーター、エレベーターの乗り方などを事前に学習し、当日は新幹線のホームを見学したり、日光線を鹿沼まで乗車したりしました。宇都宮駅では、券売機やトイレの音声ガイド、入り口の盲導鈴、点字の表示、点字ブロックなどを確認しました。電車のエンジン音やアナウンス、発車ベルなどは全身を耳にして聞き入り、乗車中はリズミカルな音に合わせて体を揺らす姿もありました。たくさんの初めてを経験して、笑顔いっぱいの充実した一日になりました。

  

小学部 盲学校探検・交流

 6月13日(火)、城山西小学校の2年生が来校し、盲学校探検・交流がありました。

盲学校探検では、城山西小学校の児童たちが校内を見学し、盲学校ならではの教材や機器、点字本などに触れる体験をしました。

交流では、本校小学部の児童8名が交流をしました。グループに分かれ、自己紹介をしてお互いのことをよく知ることができた後は、「ロンドン橋」をして楽しみました。橋のところで止まった児童は、グループの代表としてくじを引き、出たそのお題について、グループ全員が一人ずつ発表していきました。

活動を通して交流を深め合い、楽しく充実した時間を過ごすことができました。城山西小学校のみなさん、ありがとうございました。次の交流でまたお会いできることを楽しみにしています。

  

令和5年度第1回校内点字競技会

 6月7日(水)に、今年度1回目の校内点字競技会を開催しました。競技種目は五十音、転写、聴写、速読みの4つです。

 今回は小学部から1名、中学部から2名、高等部から1名の児童生徒が参加しました。静かな教室で緊張感のただよう中、点筆やパーキンスで点字を書く音が響きました。昨年の自己記録の更新を目標に、日頃の学習の成果を発揮すべく、どの児童生徒も集中して取り組むことができました。

     

6月10日「こどもの目の日」記念日制定

 生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01~0.02で、その後、視機能は3歳までに急速に発達します。3歳児検診時にスポットビジョンスクリーナーによる検査が行われるようになり、弱視や眼疾患が早期に発見されるようになってきました。

 日本眼科医会では「はぐくもう!6歳で視力1.0」という願いを込めて、6月10日を「こどもの目の日」と捉え、一般社団法人日本記念日協会を通して記念日として登録したということです。

 記念日を制定されたことにより、「こどもの目の発達」について皆さんに関心をもっていただけますと幸いです