生物生産科より

果樹便り(ブドウとナシのようす)


生徒達も夏休みに入り、ブドウとナシもまもなく収穫を迎えます。

ブドウは袋掛け後、グングンと成長し、しっかりと着色をしてきました。例年、本校では着色があまり良くない傾向があったため、今年度は房数を減らし、また、[環状剥皮]を行うことで品質を上げられるよう、専攻生と共に管理してきました。

[環状剥皮]とは…
 花芽誘導や果実品質向上などを目的に枝や主幹の樹皮部分を、幅数mm~1cm程度環状に剥ぎ取る栽培技術をいう。環状剥皮によって師管がなくなり、導管が残るため、根からの水分と窒素の移行に支障ないが、葉で作られる同化産物が枝葉にとどまる。

   [環状剥皮をしているようす]            [環状剥皮をした後]


[環状剥皮後は病害虫が侵入しないよう、テープで傷口を塞ぎます]


          [現在のブドウのようす]

ナシも幸水を始め、豊水、にっこりと順調に成長しています。
昨年度、果樹部では初めてGLOBAL G.A.P.を認証し、GAP認証ナシとしては初めての収穫を迎えます。
4月~6月の休校期間の影響は少なからずありますが、それでも専攻生と共に管理を一生懸命取り組んできました。


      [梨園のようす]                 [幸水のようす]

北陵高果樹園はまもなく実りの時期を迎えます。