日誌

R元<海短研>大石’s報告②

<ISA添乗員 大石様の報告>より  

 青空のもと2日目がスタートし、生徒たちは昨日の移動の疲れはもちろんあるとのことでしたが、時差の影響で多くの生徒が5時くらいには起きたようで、全員集合時間よりだいぶ余裕をもっての集合となりました。そして本日午前は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の訪問です。大学院博士課程有機材料化学専攻の吉永さんに、最先端の研究が行われているキャンパスを案内していただきました。
 グレードドーム前にて集合写真
 吉永さんは、千葉県出身で、東京大学工学部化学生命工学科を卒業されたのち、大学院の博士5年課程をUCLAやスタンフォード大学など合格した複数のトップ校の中から、教授の質や研究環境でMITに留学を決めた方で、現在は大学院4年生です。キャンパスの見所を廻りながら、考えたことを“実行する”という意味が込められた校章のこと、MIT生の賢すぎる手の込んだ悪戯(HACK)の話や、日本の大学には少ない、他分野の研究者と共同作業しながら研究を進められるといった独特な研究スタイルの話をしていただきました。
 後半は空き教室を利用し座談会形式での質問タイムです。研修がスタートしたばかりで、どこまで質問が出るのか心配していましたが、高校での学習方法や留学しようと思ったきっかけなどの質問からざっくばらんな話まで、たくさんの質問が生徒たちから出て、それに対して一つ一つ丁寧にお答えくださりました。また最後には吉永さんから「高校で部活時代に目標を設定し動いたことが、後の自分の将来設計に大きな糧となったので、小さなことからでも自ら目標を決めることが夢の実現には一番効率的」や「高校では将来のために苦手だと思う分野こそ勉強しておくべき」等とたくさんのアドバイスを頂きました。MIT Coopでお土産を購入する時間を持ち、地下鉄でTufts大学まで戻って来ました。

メディアラボ メディアラボ内にて
 終了後も聞きたいことが山ほど

 カフェテリアで昼食を取った後は、このサマースクールの概要・大学施設やルールを知るためのオリエンテーションとプレイスメントテストの時間でした。生徒たちにとって今回のテストは、難易度以前に、徒歩移動の疲やれ眠気と戦う方が大変だった様子ですが、何とか終了し、その後は広い構内をキャンパスツアーで見て回りました。昨日到着した際は深夜だったため、ようやくTufts大学とこのサマースクールプログラムの全容がわかったようで、さらに期待も膨らんだようでした。

 なお、食事の際は、大きなカフェテリア内であっても大高生同士が固まってしまうことがあり、他国生の入る隙間もないような状況がみられたため、何を目的に研修に来ているのかということをイブニングアクティビティ前に投げかけております。個々に自ら話しかけに行く姿が次第に見られるようになりましたので、これをきっかけに明日も更に積極的に交流しにいってほしいと願っております。時差ボケがピークで疲れが見られますが、明日は朝の集合時間が多少遅くなるため、リフレッシュし、ここでしかできない行動を意識し、彼等が起こす行動を貴重なものにしてもらいたいと思います。
 
イブニングアクティビティは芝生の上でのゲーム