2025年8月の記事一覧
【校長ブログ】小西の文武両道とは
この夏の輝かしい快挙として、酒井心音さんがインターハイ準優勝を果たし、小山西高校の名を全国に響かせました。ちなみに、ウエイトリフティングの競技を観ていると、各選手の個性が際立ち、歓喜や葛藤が表情に映し出される場面が多々あります。しかし、酒井さんの競技姿勢は、特筆すべき美しさを持ち、派手なパフォーマンスを排し、礼儀と冷静さで観る者を魅了しました。その一礼にこそ、小山西高校の精神が宿り、正々堂々とした挑戦者の姿を象徴しています。まさに『小西女子』です。
これは酒井さん一人の特徴に留まりません。ハンドボール部、野球部をはじめ、我が校の選手たちは競技のみならず、その過程で礼節と自己鍛錬を学びます。そして、勝利以上に重要なもの、それは人格を形成し、社会へと羽ばたく準備をすることであります。先生方の教育の真髄がここにあります。
また、皆さんもご存じのように、酒井さんをはじめ部活動に励む多くの選手たちは、競技だけではなく学業においても手を抜きません。彼らは学校生活全般において、仲間を牽引し、自己の目標達成に向けて努力を惜しみません。そのような文武両道の姿勢は我が校の誇りであり、建前ではなく実践として根付いています。
君たちが活躍するこれからの時代、AIやロボットが日常の一部となりますが、人としての心を育む力は何よりも重要です。もとろん学力は大切ですが、他者への思いやり、共感力、自己を律する粘り強さ、そして自己肯定感――これらは競技や学校行事での挑戦と経験を通して培われます。失敗を恐れず、新たな挑戦に踏み出し、そこから学びを得ることで成長を続けていきましょう。諸君がこの夏に磨く心と行動が、未来の君たち自身を輝かせるのです。
【校長ブログ】酒井さん全国2位の快挙!
1年生にして堂々の銀メダルを手にした酒井心音さん。その輝かしい挑戦が多くの人々の胸を熱くしました。8月8日、鳥取県米子市で開催された全国高校総体重量挙げ49キロ級に出場した酒井さんは、唯一の1年生としてその舞台に立ちました。
スナッチ種目では、2回目の試技で挑んだ67キロに惜しくも失敗。しかし、ライバル選手が成功させた瞬間、酒井さんの闘志が燃え上がります。3回目の試技で68キロに挑み、一瞬の静寂の後、大歓声が会場を包みました。逆転の1位という栄光をその手に掴み取った瞬間でした。
そして迎えたジャーク種目では、最初の試技で78キロを確実に成功させたものの、続く2回の試技では80キロに惜しくも届かず、トータル146キロという堂々たる記録を残しました。ライバル選手との差はわずか1キロ。熱戦の末に酒井さんは全国2位の座を獲得し、『栃木県・小山西高校』の名を全国に響かせました。この快挙は、銀メダル以上の価値を持つものです。
試合後には、日本ウエイトリフティング協会の砂岡良治会長(ロサンゼルス五輪メダリスト)から惜しみない称賛と貴重なアドバイスを頂き、さらなる成長の糧としました。
酒井さんは中学時代に全国大会3連覇を成し遂げた実力者。そして、今回の経験を糧に『来年こそ全種目で1位を』との決意を胸に、次なる挑戦に向かっています。この挫折は新たな飛躍への助走であり、輝かしい未来への道標となることでしょう。酒井さんのこれからの挑戦に、さらなる期待が寄せられます。
(下野新聞社提供許諾済)
【校長ブログ】時間とは命―夏休みに寄せて
生徒諸君へ
長い夏休みが始まりました。蝉の声が響き渡るこの季節、皆さんはどのような思いで日々を過ごしているでしょうか。
今日は、終業式でもお話した「時間」という尊い概念について、静かに思いを巡らせてみましょう。
聖路加国際病院の名誉院長であった日野原重明先生は、生涯を通じて命の尊厳を説き続けた方でした。彼は、10歳の子どもたちに向けて「いのちの授業」を行い、その中でこう語りかけています。
「いのちとは、あなたが使える時間のことです。」
この言葉には、深い哲学と温かなまなざしが込められています。すなわち、時間を大切にすることは、命そのものを慈しむことにほかならないのです。
皆さんには今、自由に使える時間が豊かに与えられています。だからこそ、「自分の命とも言える時間を、どのように使うか」を真摯に考えてほしいのです。
「自分の時間を何に使いたいか」ではなく、「この夏、自分の時間を何に使うべきか」を優先して考え、行動してほしい――それが私たちの願いです。
勉強に励むことも、家族との時間を大切にすることも、友人との絆を深めることも、すべてが命の使い方です。どうか、自律した学びと生活を実践し、心豊かな夏を過ごしてください。
「いのちとは、あなたが使える時間のことです。」
この言葉を胸に刻み、日々の時間の使い方を見つめ直し、皆さんの歩みに活かしていってください。
皆さんの成長を、心から楽しみにしています。
校長 佐山 利晴
【校長ブログ】ステージ幕新調!
A New Curtain for the Gym Stage!
The summer days are still very hot, and our students are doing their club activities early in the morning when it’s cooler, to stay safe from heatstroke.
Today, we are happy to share some exciting news. With the kind support of our alumni association, the stage curtain in our gymnasium has been replaced. The old curtain was used for 40 years and has been part of many important school events.
We hope the new curtain will bring fresh color and beauty to our ceremonies, performances, and other school activities. It will help make each event more special and memorable for everyone.
We are truly grateful to our alumni for their continued support, and we look forward to seeing our students shine on stage with this new curtain behind them.
【校長ブログ】十五秒の輝き
小山西高校創立40周年記念学校紹介動画〈15秒バージョン〉が、ついに完成いたしました。 本校ホームページにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。 なお、今後はさらに充実した内容として、学校紹介〈3分バージョン〉、一日体験学習用〈15分バージョン〉、そして創立記念式典にて披露予定の〈30分バージョン〉も順次公開・発表してまいります。 小山西高校生徒諸君には、これらの映像を通して、学校の魅力と歩みを改めて感じていただけることと思います。どうぞご期待ください。
【校長ブログ】小山西高校女子ハンドボール部、インターハイ1回戦に挑む!
全国の強豪・京都洛北高校との対戦は、スピードとパワーに圧倒される展開となり、スコアは16対36で惜しくも敗れました。吉崎主将を除くメンバーは全員1・2年生ながら、最後まで粘り強く戦い抜いた姿に大きな拍手を送りたいと思います。この悔しさを糧に、来年こそ雪辱を果たしてくれることを期待しています。女子ハンド部の皆さん、感動をありがとう!これからも応援しています!
【校長ブログ】いざ出陣!
本日早朝、小山西高等学校女子ハンドボール部の選手たちが、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の舞台である岡山県へと、希望と決意を胸に出発いたしました。
出発の際には、多くの保護者の皆様、卒業生、そして教職員が見送りに駆けつけ、温かな激励の言葉とともに、選手たちを力強く送り出してくださいました。さらに、小山市のご当地ヒーロー『ブレイバーン』もその場に姿を現し、華やかさと勇気を添えてくださいました。
選手たちの健闘を心より祈念するとともに、そのひたむきな努力と団結の力が、全国の舞台で大きく花開くことを願ってやみません。
【校長ブログ】小山西高女子上位狙う
本日付の下野新聞に、小山西高等学校女子ハンドボール部に関する記事が掲載されました。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)への出場を控えた部員たちは、小山市役所を訪問し、浅野正富市長ならびに濱口隆晴教育長に対し、力強い決意と抱負を語りました。
主将・吉崎さんは、「自分たちのやるべきことを徹底し、チーム一丸となって全力で戦う。目標はベスト8」と、静かながらも揺るぎない覚悟を込めて言葉を紡ぎました。その姿には、日々の鍛錬を重ねてきた自信と、仲間との絆が確かに感じられます。
インターハイは岡山県にて開催され、初戦は八月四日(月)。対戦相手は、京都府洛北高等学校と福島県郡山女子高等学校の勝者となる予定です。全国の強豪が集う舞台において、小山西高校女子ハンドボール部がどのような熱戦を繰り広げてくれるのか、今から胸が高鳴ります。
選手の皆さんの健闘を心より祈るとともに、そのひたむきな姿勢が多くの人々に勇気と感動を届けてくれることを確信しております。
(下野新聞社提供許諾済)
【校長ブログ】音楽部銀賞受賞!
第六十七回栃木県吹奏楽コンクールにおいて、小山西高等学校音楽部は見事銀賞を受賞いたしました。
高橋明日香先生の指揮のもと、二十五名の部員が心を一つにして奏でたのは、アメリカの作曲家ライニキーによる壮大な交響詩『神々の運命』。この楽曲は、北欧神話における世界終末の日「ラグナロク」、すなわち神々の黄昏に着想を得て創作されたものであり、冒頭では天地創造の神秘が静かに描かれ、やがて神々と巨人との壮絶な対立が音楽によって鮮やかに浮かび上がります。そして終盤には、希望に満ちた旋律が高らかに響き渡り、聴く者の心を深く揺さぶる感動的な結末へと導かれます。
部員たちは冷静さと情熱を兼ね備えた演奏で、舞台上に神話の世界を見事に再現し、会場に集った観客に大きな感動を届けてくれました。惜しくも金賞には届きませんでしたが、その演奏はまさに大健闘と呼ぶにふさわしく、誇り高き成果であります。
音楽部の皆さん、魂のこもった素晴らしい演奏をありがとうございました。あなた方の奏でた音楽は、私たちの心に深く刻まれ、いつまでも輝き続けることでしょう。