校長室より

新年度御挨拶

 今年度、校長として着任いたしました小野容子と申します。鹿沼分校から異動してきました。どうぞよろしくお願いいたします。

 先日の入学式では、中庭の桜がちょうど満開を迎え、温かい雰囲気の中で、小学部1名、中学部3名、高等部4名を迎えることができました。また翌日の幼稚部入学式では年少児5名を迎え、今年度の幼児児童生徒数は、総数44名となりました。

 年々在籍数が減少しており、聴覚障害教育校としての専門性やセンター的機能の維持を担う教職員の減少が心配されるところではございます。この課題に対して、今年度から「選ばれる聾学校」をキーワードに、様々な取組を考えておりますが、この取組については、後日あらためて御報告させていただきます。

 本校は栃木県唯一の聾学校であり、116年の伝統がございます。 長い年月をかけて確立されてきた「同時法」を基盤とした指導法を用い、「豊かで確かな言葉の獲得」に力を入れ、学力の向上を図っております。

 昨今、社会情勢の変化がめまぐるしく、先の見えない時代と言われておりますが、そのような言葉に恐れることなく、どんな状況でも生き抜く知恵と勇気を身に付け、個性や能力を最大限に生かし、将来の社会参加や社会的自立を自らの手で実現する、心豊かでたくましい幼児児童生徒を育てて参る所存です。

 歴代校長の教育目標を引き継ぎ、聾学校の発展に注力して参りますので、保護者の皆様、並びに関係機関の皆様には、御理解と御協力を賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。