日誌

栃高博物館Ⅱ(石の博物館)

石の世界 52  閃亜鉛鉱

                        石の世界 52  閃亜鉛鉱

亜鉛の硫化鉱物。亜鉛の元素記号はZn。英語でzinc
亜鉛と銅の合金は真鍮(しんちゅう)。亜鉛メッキはトタン。
酸化亜鉛(亜鉛華)は白色粉末で顔料や化粧品に使われて
います。

石の世界 51  赤鉄鉱

            石の世界 51   赤鉄鉱

化学組成はFe2O3 酸化鉄(Ⅲ)
英語でhematite ヘマタイト。ヘマ、ヘムは血液のことで
ヘモグロビンは血色素のことです。そのまま訳せば
「血鉄鉱」ですね。主要な鉄鉱石で、顔料としても
使われています。この石は黒ですが、色は黒、銀灰色、
茶色、赤茶色、赤色があり、条痕色はすべて赤さび色です。
ブラックダイヤモンドといわれる宝石もこの石です。


 

石の世界 50 砂鉄

                             石の世界 50  砂鉄

岩石中の磁鉄鉱などが風化によって分離、集積したもので
磁石に吸いつきます。黒いのは四三酸化鉄が主成分だからです。
古くは製鉄の原料となり「たたら吹き」の製法で作られる
「玉鋼(たまはがね)」は日本刀になります。
たたら吹きは、もののけ姫のワンシーンに出てきます。

石の世界 49 金鉱

                        石の世界 49  金鉱
金を含む鉱石。Goldは英語です。元素記号のAuはラテン語の
aurumに由来します。
 事業として採算がとれる鉱石中の金の含有量は1トン
あたり5g程度です。現在稼働中の鹿児島県にある菱刈鉱山は
最大で290g。平均で50g含まれているそうです。

石の世界 48 輝銀鉱

                                   石の世界 48   輝銀鉱

argentite 銀の硫化物。Ag2S もっとも重要な銀鉱石の一つです。
Argentum ラテン語で銀のことです。元素記号のAgはここから
きています。発音すると”アルゲンタム”聞いたことありますよね。
そうです。アルゼンチンの国名の由来です。ウルグアイとの国境の
川の名前はラプラタ川。プラタ(prata)はスペイン語で 銀の意味。
銀の国と銀の川。夢の国です。

石の世界 47 ローズクオーツ

                  石の世界 47  ローズクオーツ

ピンククオーツ。熱帯の果実の色からグアバクオーツともいいます。
和名は紅石英またはバラ石英。
愛と美の女神アフロディーテの石です。

石の世界 45 アスベスト

   石の世界 45  アスベスト

 蛇紋岩の中にアスベストは含まれています。
加工してできた繊維状のアスベストは有害で
除去作業が続いていますが、岩石の展示のみで
加工しなければ害はありません。

石の世界 44 文象花崗岩

 石の世界 44  文象花崗岩(ぶんしょうかこうがん)

 結晶が文字のように見えるのでこの名前になりました。
英語でもgraphic graniteと書きます。

石の世界 43 氷晶石

       石の世界 43  氷晶石

 ハロゲン化鉱物。ヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム。
外観が氷に似ていたのでこの名があります。かつてはこの
石からアルミニウムを製錬していましたが、今は蛍石が
主流です。

石の世界 42 マンガン

       石の世界 42  マンガン 
        
 大変重いです。球状なので、まるでマンガンノジュール
(マンガン団塊)のようです。標本に板荷(イタガ)と書いて
あります。現在は鹿沼市板荷です。調べてみると板荷鉱山は
すでに閉山しましたが、かつてはマンガンやタングステンを
産出していました。またこのあたりのマンガン鉱床は海底
のマンガンノジュールを含んでいるそうです。激しく隆起
したんですね。