日誌

栃高博物館Ⅱ(石の博物館)

石の世界 11 方解石(1)

カルサイトは英名です。
炭酸塩鉱物で石灰岩や大理石の主成分。
地球上に大量にあり、組成式(CaCO3)でわかるとおり
二酸化炭素を結合しています。地球温暖化を防いでいる重要
な物質です。
 透明な結晶では1本の線が二重に見える複屈折を起こします。
方解石の結晶の集まり。8cm×5cm

石の世界 10 煙水晶 紫水晶 水晶

煙水晶(スモーキークォーツ) 4cm×3cm
「けむりすいしょう」と読みます。茶色や煙がかった色
をしています。このような色が出るのは放射線を浴びた
とか、アルミニウムが含まれたとかいいますが、不明です。

紫水晶(アメジスト) 5cm×8cm
わかりづらいですがわずかに紫色をしています。
透明な紫の水晶は宝石としての価値があります。

水晶
一つ一つの結晶は5mmほどですが、形の美しい
結晶です。

石の世界 9 緑柱石(アクアマリン)

 4cm×3cm  高さ2cm。
ベリリウム(Be)とアルミニウムを含む、
ケイ酸塩鉱物です。色が青いのでアクアマリンと
思われます。同じ仲間に高価なエメラルドがあります。
アクアマリンは海水のことで、ラテン語由来だそうです。

石の世界 8 菱(りょう)マンガン鉱

石の大きさは8cm×7cm 高さ3.5cm。
マンガンの炭酸塩鉱物で主要な鉱石鉱物です。
ピンク色の部分がこの鉱物で、結晶が菱形をしています。
南米産はインカローズと呼ばれ、珍重されています。

石の世界 7 オパール

白い部分がオパールです。大きさは4cm×2cm。
ケイ酸鉱物で色は白。和名は「蛋白石」です。
オパールには遊色効果(虹のような多色の色彩をきらきらさせる現象)
があり、この効果が高いものが宝石になります。有名な産地は
オーストラリアです。アンモナイトや恐竜の骨がオパール化する
ことがあり、大変美しいものです。

石の世界 6 木の葉石

おそらく塩原産と思われます。栃木県の
「木の葉石」は有名です。湖に沈んだ木の葉が
土砂に挟まれ、圧縮され堆積岩となりました。
 

石の世界 5 珪化木

これは木の化石です。土の中で材木中にケイ素(珪素)が
入り完全に石化しましたが、年輪が残っています。
 カナダのバッドランドでは直径が1m近い針葉樹の丸太が
たくさんころがっていますが、これらはすべて中生代
(恐竜の時代)の化石です。

石の世界 4 水晶

4 水晶(クリスタル)
 透明な美しい結晶です。多産するので
それほど高価ではありませんが、微量の
金属元素で色がつき、高価な宝石になる
ものもあります。