生き物LIVE

実習教員研究会(コケ類)

2年生が修学旅行、1,3年生が中間試験中に、
県高等学校教育研究会理科部会実習教員研究会が、
本校を会場に開催されました。
県内の実習教員の先生方が集まり、
県博物館の坂井広人先生を講師に、
「あなたの知らないコケの世界」と題して研修を行いました。

 

そのほんの一部をご紹介します。

 
 
↑ カタハマキゴケ
Hyophila involuta
センボンゴケ科
コンクリート面などに普通に見られます

 
 
↑ コホウオウゴケ
Fissidens teysmannianus
ホウオウゴケ科
想像上の生き物、鳳凰の尾羽に見立てています

他に数種類のコケの採集と観察を行いました。
コケの小さな美しい世界をのぞき見ることができました。

生き物LIVEー植物図鑑(残念な名前)

俺の名は
ワルナスビ
Solanum carolinense
ナス科

もう何年もこの清陵の茂みで生きてるぜ
除草剤なんて俺には効かねえよ


↑ヒッコ抜こうとするやつにはこのトゲトゲでお仕置きだ
抜かれても抜かれても、地下茎でじゃんじゃん増えてやる


↑見ろよこのチャーミングな実
トマトやナスとは兄弟よ(ナス科)

北米の荒野からの流れ者だぜ
あっちでも「ソドムの林檎」てえ名前で恐れられているんだ


↑ お隣さんはまた残念な名前だ
ヘクソカズラ
Paederia scandens
アカネ科
臭うからってこの名前はないよな

生き物LIVEーカッコウ

9月下旬のある日、
学校の外廊下に佇むトリがいました。
茂みに逃げ込んだトリに近づいてみると…





↑ カッコウの幼鳥と思われます。
カッコウは『托卵』をする鳥として知られています。
このヒナも、小さい親鳥に育てられ、手狭になった巣から落ちてしまったのでしょうか。

その日はしばらく親鳥(養親)と思われる悲しげな鳴き声がしていましたが、やがてあきらめたのか、静かになってしまいました。

翌日、縞模様の羽根があたりに散乱していました。



かわいそうな結末でしたが、
自然界の秩序ですから手は出せません。

清陵の森の中では、日々いろいろな生物の営みがあるのでしょう。
その一端を垣間見た一件でした。