結城紬
糸づくり:煮繭(しゃけん)

繭(まゆ)について

絹の糸は、蚕(かいこ)という虫の繭から作られます。
染めの着物には、繭から直接引き出した「生糸(きいと)」を使いますが、紬の場合は真綿から糸を作ります。

ここでは、その真綿を作るための前処理である「煮繭」を説明します。

煮繭とは

繭を重曹で煮て柔らかくする作業です。
セリシンという膠質(にかわしつ)の物質を取り除く目的もあります。

繭を煮ると独特の臭みがあり、慣れるまでは食事もできなくなるほどと昔から言われています。

繭を使います

繭と繭がからみ合わないように、袋に入れます

 繭をやわらかくするために、重曹(じゅうそう)をお湯に入れます

初めは浮いてしまうので、棒で押さえておきます

だんだん浸かるようになります

繭が液になじんでから、1~2時間くらい煮ます

煮あがりました

お湯から出します

お湯から出した状態

お湯から出した状態

よごれた液が出なくなるまで、水でよく洗います

水でよく洗います

洗濯機で脱水します

脱水された状態


煮繭(1.94MB)