結城紬
糸づくり:真綿かけ

真綿かけについて

煮た繭(まゆ)を、ぬるま湯の中で袋状に広げる作業です。

蚕(かいこ)は繭を作る時に、8の字になるように糸を吐き出します。
先端は、蛾(が)になったときに出やすいように薄くなっています。
その薄い部分から指で広げます。
中にさなぎと皮が入っているので取り除き、大きな袋状にします。

この作業は必ず水中で行います。
水中から出すと、繭はまったく伸びないからです。

大きな袋状にした繭5枚を重ね、1組とします。
何組かできあがったら脱水します。

煮繭(しゃけん)した繭を水に入れた状態

水の中で作業します

先端の薄い部分から開いていきます

内側をウラに返し、左指にかけます5,6こ重ねます

サナギと皮を取り除きます

サナギとかいこの時のぬけがらを出します

水の中で袋状にのばしていきます

水の中でのばしていきます

ここまでのばします

しぼって乾燥させます


真綿かけ(3.97MB)