結城紬 | |
結城紬の作り方 |
「結城紬」手順の流れです。それぞれの工程を詳しく見てみましょう!
結城紬の糸は「経糸(たていと)」と「緯糸(よこいと)」が、それぞれ「地糸(じいと・模様が入っていない)」と「絣糸(かすりいと・絣もようが入っている)」に分かれます。
ですから、作り方の工程として、4つに分類されます。
それぞれ、すこしづつ手順の名称や作業が違ってきます。
絣糸の工程はもう少し細かく分けることができますが、ここでは少し省略します。
手順 | 工程 | 経糸 順番 |
緯糸 順番 |
内容 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
地糸 |
絣糸 |
地糸 |
絣糸 | |||
糸づくり | 煮繭
(しゃけん) |
1 |
1 |
1 |
1 |
マユを重曹を入れたお湯で煮ます。 |
真綿かけ
(まわたかけ) |
煮たマユからサナギを取り出し、袋状に広げます。 | |||||
糸つむぎ | 真綿から糸をつむぎます。 | |||||
管巻き
(ボッチ揚げ) |
つむいだ糸を管に巻きます。 | |||||
綛あげ
(かせあげ) |
管に巻いた糸を綛に巻きます。 | |||||
図案 | 図案 | - |
- |
- |
- |
デザインの設計図を作ります。 |
染色 | 染色 | 2 |
2 |
2 |
2 |
基本となる色を染めます。 |
絣づくり | 経枠巻き取り | 3 |
絣づくりの作業のために、大きな枠に巻きます。 | |||
墨付け | 4 |
3 |
絣しばりをする部分に目印をつけます。 | |||
絣しばり | 5 |
4 |
墨付けされた部分を糸でしばります。 | |||
たたき染め | 6 |
5 |
たたいて染めます。しばった部分は染まらず、絣模様として残ります。 | |||
絣ほぐし | 7 |
6 |
染め上がったら、絣しばりの糸を取ります。 | |||
柄合わせ | 8 |
絣の模様がズレないように一本一本そろえます。 | ||||
下ごしらえ | 緯絣糸たぐリ | 7 |
緯絣糸をタイコに巻き取り、管に巻きます。
(絣糸の場合は、この作業の前に「薄糊付け」が入ります。地糸の糊付けよりも濃度が薄くなります。) | |||
下糊付け | 3 |
次の作業がしやすいように薄くノリをつけます。 | ||||
管巻き | 4 |
3 |
地糸を管に巻きます。 | |||
地糸の機延べ | 5 |
管巻きした地糸を着物の長さに延ばし、機織機にかけるために「あや(交差した状態のこと)」を作ります。 | ||||
本糊付け | 6 |
9 |
下糊よりも濃い濃度でノリをつけます。 | |||
束分け | 7 |
10 |
地糸を本数を確認しながら、一本ずつ離していきます。 | |||
切りかえ | 8 |
11 |
絣とつなぐ部分の地糸の端を結び、「あや」を作ります。 | |||
間差し込み | 9 |
12 |
2人1組で、図案の順番に、絣糸を地糸の間に入れていきます。 | |||
筬通し | 10 |
13 |
筬にたて糸を通します。 | |||
機巻き | 11 |
14 |
クシでとかしながら、緒巻(おまき)に巻いていきます。 | |||
前結び | 12 |
15 |
機巻きの巻き終わりを小さな束に分けて結びます。 | |||
かけ糸掛け | 13 |
16 |
織機で下糸を持ち上げるための糸をかけます。 | |||
機織(はたおり) | 機織り | - |
- |
- |
- |
機織機で織ります。 |
検査 | 検査 | 検査項目をチェックします。 | ||||
整理仕上げ | 整理仕上げ | 買い手が決まったら、ノリをとる作業をします。 |