2024年9月の記事一覧

令和 6(2024)年度 教科等専門研修 理科専門研修(小)、Ⅰ(中)、Ⅰ(高)

目  的 小学校理科や中学校理科第2分野、高等学校の「地学基礎」及び「科学と人間生活」において一層充実した授業を実践するために、野外観察の効果的な指導法を考えることを通して指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月23日(金) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の理科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の理科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の理科を担当している教員
研修内容 講話・実習「単元『地層の重なりと過去の様子』に関する指導法」
講  師 那須烏山市教育委員会生涯学習課事務員 柏村 勇二 氏
栃木県立博物館自然課学芸企画推進員  布川 嘉英 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 午前中の実習の場の設定、スライドを用いた午後の座学、ともにすばらしいものでした。
  • 火山ということもあり、天候・火山の活動状況・熱中症等様々な制約がある中で、良いテーマを設定してくださり、ありがたかったです。
  • 現地調査ということで、標本ではなく、本物の地層や岩石を見ることができ、貴重な経験となりました。最初に、600年前に起きた柱状節理を観察しました。地球の歴史からすると、つい最近の出来事だという話を聞き、スケールの大きさに驚きました。男体山では、1万5000年前の縄文時代のものが見られるということなので、日光に行った際には、違いを見てみたいです。また、実際に現地で火山弾を探しました。教科書を使って何度も子どもたちに教えてきた火山弾ですが、イメージしていたものとは全く異なっており、見つけることはできませんでした。パン皮状になっている火山弾をみた時は、初めて見る形状に感動しました。栃木県は、日光火山、高原火山、那須火山があり、地学の学習に恵まれているということを知りました。授業の際、身近な火山や今回経験したことを生徒に伝えて、地学分野にもっと興味をもたせたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 実習では、栃木県立博物館の職員の方に、山体崩壊の様子や火山弾などの火山噴出物について、実物を見ながら説明をいただきました。受講生は、火山弾を教科書等で見慣れてはいましたが、実物を見たときには感嘆の声があがりました。
 講話では、講師が実際に足を運んで撮影した写真をもとに栃木の火山の成り立ちについて説明いただきました。
 受講された先生方には、講話・実習を通して気付いた新たな学びを今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 算数専門研修、数学専門研修(中)

目  的 今求められる算数・数学科の授業について理解する。また、子どものつまずきを予想した授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の算数科を担当する教員
中学校、特別支援学校(中学部)の数学科を担当する教員
研修内容 1 講話「今求められる算数・数学科の授業」
2 演習「子どものつまずきを予想した算数・数学科の授業づくり」
講  師 宇都宮大学大学院教育学研究科教授 日野 圭子 氏
研修の様子
 
受講者の声
  • 授業の構想を考えるときや他のグループの授業計画を聞くときに、「説明する活動を何度も繰り返し練習すること」や「キーワードやワークシートで算数が苦手な児童も活動に参加しやすくなること」を学べたので、今後の授業で意識していきたいです。
  • 学習指導要領の内容を改めて確認した上で、数学的な見方や考え方を働かせるための指導について考えることができました。とくに、現実的事象を取り上げる中で、どのような表現から数学的な問題へと変わっていくのか、生徒の立場で考え直す必要があると思いました。また小学校の先生方の数学的事象の捉え方にも触れることができ、新鮮でした。
研修担当者からの
メッセージ
 日野先生には、現行の学習指導要領の趣旨を再確認しながら、数学的な見方・考え方や数学的活動とはどのようなものか、また、教科書の素材をもとに授業を構想する際にどのようなことを意識すればよいか、事例を交えながら御講話いただきました。
 演習では、とちぎっ子学習状況調査でつまずきが目立った問題を取り上げ、そのつまずきの原因を考えた後、校種に分かれてつまずきを乗り越える授業展開についてグループで協議しました。熱心に協議する受講者の姿が印象的で、複数の先生方で1つの授業をつくる楽しさも感じている様子でした。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 社会科専門研修(小)・(中)、地歴・公民専門研修

目  的 博物館について理解を深めるとともに、博物館の活用の視点に立った授業づくりについての研究協議を通して指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月22日(木) 9:30~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の社会科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の社会科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の地歴科・公民科を担当している教員
研修内容 1 講話・見学   「学校教育における博物館活用の視点」
2 研究協議    「博物館の活用を推進する授業づくり」
講  師 小山市立博物館 業務係長(学芸員) 山田 淳子 氏
小山市立博物館 主査兼指導主事   佐藤 忠郎 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 小・中・高合同の研修だったため、異校種間の交流もでき、多くの先生方の考えや意見を聞いて、大変勉強になりました。どうしても視野が狭くなりがちなので、当たり前のことですが小学校の学習が中・高でつながることを再認識することができました。
  • 博物館資料に関わらず実物を用いる授業や体験を通して発見する授業は、子どもたちの興味関心を引きつけるとともに、何千年という遠い昔のことがより身近に感じられるようになると今回の研修を通して実感しました。地域の人材や文化財等を活用した授業を研究していきたい。
  • 専門的な知識や具体例に詳しい博物館の人的・物的資源を活用することで、教科書の一般的な記述を具体化させたり、授業展開も普段の授業とは違う新しい試みなどが期待できると感じました。
研修担当者からの
メッセージ
 小山市立博物館の職員の方に、博学連携の実際について、実際に取り組まれていることを中心に説明していただいた後に、普段は見ることのできない収蔵庫を案内していただきました。受講者全員で行った火起こし体験は、大変盛り上がりました。
 研究協議では、博学連携を意識しながら、博物館の資料を活用する指導案や博物館の職員の方と連携する指導案を作成しました。その指導案を共有することによって、授業の新しい切り口や、思考を深める「問い」について考えることができました。
 受講された先生方には、講話・見学、研究協議を通して気付いた新たな学びを今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 新任教頭研修(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月20日(火) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容 講話・演習「学校における組織マネジメント」
講  師 兵庫教育大学名誉教授・環太平洋大学教授 浅野 良一 氏
研修の様子
講話・演習「学校における組織マネジメント」

 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 85.7% 14.3%
 
 
1 講話・演習「学校における組織マネジメント」
  【目標】
 学校の組織マネジメントの概要とその手法(環境への対応、SWOT分析等)の理解を深め、学校改善を図る視点を得る。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • 本校は若手職員が多いので、中堅の職員と連携した取組を意図的に設定し、人材の育成に努めたいと思います。
  • 本校職員が意欲・やりがいをもって働けるよう、また働きやすい職場になるよう、職員室をよりフラットな環境にしていきたいと思いました。そのためには、私自身が職員の様子をよく観察し、職員のよいところを積極的に伝えたり相談に乗ったりしてコミュニケーションを取っていこうと思います。
  • 目先の課題ばかりにとらわれず、3年先の課題を設定してどこまで今年度もっていくか、という視点で課題解決への道をみんなで共有したいと思いました。
 
 
 

 

 

 

 

令和6(2024)年度 教科等専門研修 情報専門研修(高等学校)

目  的 学習指導要領の趣旨を踏まえた指導の在り方を理解し、実践事例や単元計画の研究を通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 9日(金) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の情報科を担当する教員
研修内容 1 講話「高等学校情報科における現状と課題」
2 研究協議「実践事例や単元計画の研究を通して考える魅力的な授業の創造」
講  師 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 教授 渡辺 博芳
総合教育センター 職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 情報教育の課題について参考になりました。つい、共通テストに目がいきがちになってしまう面がありますが、まずしっかりと生徒が社会に出てから役に立つ授業づくりをしなければならないと感じています。
  • 他校の教員と情報交換をしながら授業を設計する体験が新鮮でした。生徒の状況などに共感したり、驚いたりしながら、あらゆるパターンに対応できる授業を目指して設計できました。
研修担当者からの
メッセージ
 今回の研修は、情報専門研修として初めて県外の大学の先生をお招きました。改めて気付かされた視点や、初めて目にする情報の提供はとても参考になりました。午後は昨年度同様に研究協議を行いましたが、どのグループも積極的に話合いを行い、多くの先生が本日の研修に満足しているようでした。
 情報科の先生は各学校に1人というのがほとんどで、情報を共有したり、話しながら授業を考えたりという場面はなかなか作れません。1日ではありますが、そういった話し合える場を来年以降も提供していきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 教科等専門研修 音楽専門研修

目  的 曲想と音楽の構造との関わりなどについて理解しながら、音楽のよさや美しさを味わい、主体的に鑑賞する能力を育てるための指導法について、演習を通して理解を深め、授業力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 9日(金) 9:30~16:00
対  象 全校種の音楽、芸術科音楽を担当している教員
研修内容 1 講話・演習「音楽を聴き深める力を育てる鑑賞指導の工夫」
2 演習「音楽を聴き深める力を育てる授業づくり」
講  師 宇都宮大学大学院教育学研究科教授 小原 伸一 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 小原先生の講話を聞き、鑑賞指導とは音楽の聴き方を学ぶということ、それは視覚的にも聴覚的にも感度をあげることが大切だということを学びました。
  • 同じ曲の鑑賞でも、先生によってねらう視点が異なり様々な授業展開が出来上がり、とても面白かったです。教材をよく分析し、何を学ばせたいのか、そのためにどうアプローチするか、班の中には主旋律となる部分を歌ってみたりキーボードを用いて部分的に聴かせたり等の方法があり、貴重な経験になりました。今回教えていただいたことを授業にいかしていきたいです。
研修担当者からの
メッセージ
 宇都宮大学大学院教育学研究科 小原伸一教授の講話・演習では、子どもの「聴く耳」を育てることを大事にして、意図的に授業を組むことの大切さを学びました。演習では、午前の学びに加えて、先生方が普段実践されている手立て等を出し合いながら授業構想を考えたことで、指導方法の幅が広がったことと思います。
 

令和 6(2024)年度 教科等専門研修 生活専門研修~児童理解から始まる生活科~

目  的 具体的な活動や体験を通して児童理解を深めるとともに、生活科の特質を踏まえた指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月20日(火) 9:30~16:00
対  象 生活科を担当する教員
研修内容 1 講話・演習「生活科における指導の充実」
2 講話・演習「幼児教育とのつながり~生活科の特質を踏まえる~」
3 演習「具体的な活動や体験を通した児童理解~学校探検の疑似体験をしよう~」
講  師 共栄大学教育学部教育学科 教授 小川 聖子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
小川 聖子 氏
試行錯誤の末、思い通りに動いたおもちゃ
幼小のつながりについての取組を個人で振り返る
グループでの意見交換
センター探検での名刺交換
気付いたことを発見カードに記入
受講者の声
  • 授業の進め方に不安を感じていたが、本日の研修で生活科としての学習指導の進め方が分かりました。特に、児童の思いや願い、つぶやき等をもっと授業に生かすこと、単元計画をしっかり立てて試行錯誤や繰り返す活動が取れる時間を確保すること、振り返り表現する機会を設けて対話を取り入れることなどをこれからの授業に取り入れていきたいです。
  • 実際に子どもの立場になりきって体験してみることにより、教師の視点からでは見えなかったり、感じなかったりしたことが分かり、今後の授業改善に繋げるための新たな視点を得ることができました。その視点を得られたことは、子どもの興味・関心に即した授業を展開することに繋がり、子どもたちにとっても、さらに気付きが多く深い学びにつながるのではないかと思いました。
研修担当者からの
メッセージ
 生活科は、具体的な活動や体験を通して、身近な生活に関わる見方・考え方を生かし自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成する教科です。児童の思いや願いを大切にし、児童が対象にじっくりと関わる場面設定や繰り返し関わる学習活動を展開するためにも、児童理解が大切です。実際に動くおもちゃを作って遊んだり学校探検の疑似体験をしたりしたことにより、評価につながる新たな視点が生まれたと思います。今後も、学んだことを基に、これからの授業実践につなげていただきたいと思います。
 

令和6(2024)年度 産業教育専門研修(家庭科)

目  的 産業教育(家庭科)における学習内容や専門科目の応用的な内容等の指導法について理解を深め、産業教育(家庭科)担当教員としての実践的な教科指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校及び特別支援学校高等部の家庭科担当教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり
        ~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、高等学校学習指導要領解説にあるように「よりよい社会の構築に向けて、男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力」を育成することです。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和6(2024)年度 教科等専門研修(家庭、家庭分野専門研修)

目  的 家庭、家庭分野における学習内容や応用的な内容等の指導法について理解を深め、家庭、家庭分野担当教員としての実践的な指導力の向上を図る。
日  時 令和 6(2024)年 8月 5日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、特別支援学校(小学部、中学部)の家庭科、技術・家庭科(家庭分野)を担当している教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり
        ~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、小学校学習指導要領解説にあるように「生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」、中学校学習指導要領解説にあるように「よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力」を育成することです。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。