コバルトブルーの空(校長室より)

石高生へ:「いよいよ通常登校のスタートです」(校長室より)

 3週間にわたる分散登校、お疲れ様でした。個人面談から始まり、体育館でのホームルーム、そして、クラスを2分割してのテストやオリエンテーションなど、多くの生徒が着実にメニューをこなしてくれたことを感謝します。

 6月1日から通常登校が始まります。短縮とはいえ7時間授業の毎日が続くので、暖機運転からいきなりトップギアに入る状態ですが、まずは自分にとって最適な日常生活のリズムを確立させることに努めてください。メリハリのある生活を実践できると確実に力がついていきます。

 もちろん、新型コロナウイルスに対する脅威がなくなったわけではないので、感染防止対策及び体調管理は、これまで通りキチンと実行してください。石高を卒業後、かなりの人が大学生活で一人暮らしを始めることになると思いますが、その時に充実した生活を送るためにも今のうちから身につけておくと役に立つ能力の一つなので、手洗いや検温など面倒くさがらず習慣化できるよう取り組んでいきましょう。

 また、少しずつですが、部活動も再開されます。とくに3年生はインターハイ県予選など各種大会やイベント等が相次いで中止となり、締めくくりとなる目標を喪失してしまった人もたくさんいると思います。本人にしかわからない悲しみや辛さに対しては、かける言葉が見つかりません。それでも、これまでの約2年間の部活動に対する真摯な取り組みには敬意を表したいです。そして、仲間をはじめ得られたものがたくさんあるはずなので、それを糧にして前を向いてしっかり歩いて行ってください。中途半端や不完全燃焼になってしまった気持ちに対しては、大学生や社会人になってからその分野に再び(あるいは新たに興味関心を持った別の内容であっても)力を入れて取り組むことで、これまで以上に大きな喜びや感動を得てほしいと思います。

 この休業期間に充実した生活があまり実践できなかった人も、自分を見つめ考える機会は少なからずあったはずです。心配や不安は、時には友人や家族等の助けを得て解決できることもありますが、多くは自分自身で考え行動することで乗り越えていかなければなりません。心身両面の着実な成長を期待しています。