学習の様子

3学年 簡易作業

簡易作業の授業では、将来的な自立に向けたキャリア教育の一環で、作業を通じて社会生活に必要なコミュニケーション能力や技術を磨き、流通業の意義や役割等について学習しています。

3年生は、本校近隣の百貨店で使用されている商品券箱の材料の納入、作製、梱包、納品までの一連の工程の作業を行っています。1・2年生の簡易作業とは異なり、繊細な手作業によって製品が作製されています。皮脂の付着や異物の混入等を防ぐため、手袋、作業帽の着用を必須としています。

生徒は、一人で商品券の箱を作製できるようになるまで、練習や検定をくり返し行います。全員が検定に合格すると、分業制がスタートします。工場におけるライン作業を参考にし、4工程(「ふた」作成班、「み」作成班、検品班、梱包班)に分けて進めています。生徒一人一人の適性や希望も考慮し、工程毎に担当者を決めて学習を行っています。

これらの学習を通じて、適切な身だしなみ、挨拶や丁寧な言葉遣い、報告・連絡・相談など働く態度を身に付けることができるようになりました。そして、ミーティングでの話し合いを繰り返し行うことで、「どのようにすれば喜んでいただけるか」ということをお客様の立場になって考え、作業に生かすことができるようになってきました。

卒業まであと少しとなりました。最後まで自分の仕事に責任を持ち、よりよい商品づくりに努め、主体的に取り組んでほしいです。