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学校行事や授業風景、四季の移ろいなどを紹介します
第48回校内駅伝競走大会について
サッカー選手権県決勝全校応援!
キックオフ:13:00
保護者の皆さま、OBの皆さまも応援よろしくお願いします。
国際理解だより 8
前回、EUは「拡大」路線を続けていると述べましたが、そもそもどこまでがヨーロッパなのかという問題があります。現在、EUの加盟国は27カ国にまで拡大されています。EUの基本条約には、その加入条件について「すべてのヨーロッパ諸国は欧州連合への加盟を申請することができる」と書いてあります。ただし、「申請することができる」と書いてあるだけで「みんな入れてやる」とはどこにも書かれていません。唯一「ヨーロッパの国」であることが条件になっています。
しかし、どこまでがヨーロッパなのでしょうか。常識的には北は北極海、南は地中海、西は大西洋、そして東はロシアのウラル山脈までと考えがちです。歴史的には何度も境界線が変わっているのです。現在、クロアチアとトルコは正式な加盟交渉の最中ですし、マケドニアも加盟候補国となっています。ロシアだって将来どうなるかわかりません。
つづく
第52回校内マラソン大会
国際理解だより 7
EUには、ルールと対話による問題解決への仕組み、最終的には司法的手段によって問題を解決する制度があります。この半世紀もの間に、さらに新しい国際関係の枠組みがつくり上げられたのです。
具体的な試みは、1950年、フランスの当時の外務大臣ロベール・シューマンが「シューマン・プラン」を提言しました。これはドイツとフランスで採掘、生産された石炭、鉄鉱資源を、共通の機関のもとに管理しようという提案でした。この共同管理によって、ドイツとフランスの戦争を物理的に不可能にする「不戦共同体」ができたのです。こうしてECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)は成立し、その後のEEC(欧州経済共同体)、そしてEC(ヨーロッパ共同体)につながっていきます。
さらには1993年にEUへと発展していったのです。以後EUは「拡大」路線を続け、周辺諸国がEUへと統合されていったのは、みなさんの知るところだと思います。
つづく
壮行会(陸上部)実施
薬物乱用防止講話を行いました。
白布ヶ丘だより10月号
国際理解だより 6
「ウェストファリア講和条約」が締結される以前は、国家間の関係はまるでビリヤードの玉が互いにぶつかり合うように対立していたのです。そこには何の規則性もなく、無政府状態にあると理解されていました。ホッブスのいう「万人の万人に対する闘争」の状態です。これではいけないと、その後さまざまな形で少しずつルール作りが行なわれ、それが「国際法」という形で実を結ぶことになったわけです。
ウェストファリア以後、国際法というルールに基づき、国際的問題の解決を図るべく努力がなされてきました。しかし、そうした平和的解決へ向けた努力にもかかわらず、最終的な武力によって問題を解決する、すなわち戦争という手段を担保したままの状況が現実にはずっと続いてきました。
今日でも世界は基本的には無秩序で、国家は何でもできるんだ、何をやってもかまわないんだと主張する国家首脳もいるように思われます。難しい問題です。
つづく