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SSH日誌
サイエンス特別講座『宇都宮大学 iP-U移動講座』 今年も開催
今年度も本校と宇都宮大学との共同企画「iP-U移動講座」を開催いたしました。
宇都宮大学の先生方による物理・生物・化学の実験講習会。各講座には、本校生だけでなく、県北地区の他校生も多数参加しました。
表 各講座一覧
【7月22日(火) 化学(農学系)】
・参加生徒
大田原高校24名、大田原女子高校8名、那須拓陽高校4名、矢板東高校2名 計38名
・内容
牛乳に含まれる白い成分について、講義と実験を通して学習しました。はじめに、牛乳の成分やコロイド、タンパク質の等電点といった基礎知識を学んだ後、2種類の試料(牛乳、無脂肪乳)を用いて実験を行いました。酢酸を加えながらそれぞれのpHを測定し、タンパク質の沈殿を生成、ろ過によって沈殿物と上清に分け、沈殿物の質量を測定しました。
さらに、沈殿物と上清の一部に水酸化ナトリウムと硫酸銅水溶液を加えることで、ビウレット反応による色の変化を観察し、沈殿物にはカゼイン、上清にはホエイ(乳清)が含まれていることを確認しました。重さの比較から、牛乳には脂肪分も含まれていることがわかり、脂肪が分離しない理由について、ホモジナイズ(均質化)とノンホモジナイズの違いや、カゼインの構造にまで学びを深めました。
日常的に口にする牛乳を題材とした、化学の知識と実験が密接に結びついた有意義な学習となりました。大学の先生による講義と実験を通して、化学の面白さや奥深さを実感する機会となりました。
~生徒感想~
・普段何気なく飲んでいる牛乳について、身近な化学として詳しく知ることができて良かったです。
・学校の授業で習った内容も出てきて、理解がより深まりました。日常にあるものの中にも化学が関わっていると実感できる学びになりました。
【7月23日(水) 物理】
・参加生徒
大田原高校21名、大田原女子高校7名、那須拓陽高校2名、矢板東高校7名、さくら清修高校5名
計42名
・内容
陶山史朗先生(宇都宮大学特任教授)による「3D映像」に関する講義とアーク3D工作、山本裕紹先生による空中ディスプレイの講義とb-AIRR工作を行いました。講義では、大学の先生方や、本校卒業生である市川さんを中心とした大学院生の方々から丁寧なご指導をいただきながら、自らアーク3Dや空中ディスプレイ装置を作製しました。完成した装置で映像が実際に浮かび上がる様子を見て、生徒たちからは驚きと感動の声が上がりました。
さらに、最新の空中ディスプレイ装置の実演や、大阪万博での展示事例なども紹介いただき、生徒たちは最先端技術の応用や将来性についても学ぶことができました。講義と実習を通して、ものづくりの楽しさや大学での学びの魅力に触れる貴重な機会となりました。
~生徒感想~
・「空中お絵描き」が特に印象的でした。実際に何もない空間に映像が現れる体験は、見るのとは違う驚きと感動がありました。
・自分で作ったものが思い通りに動いた時に達成感があり、とても楽しかったです。
・物理の面白さや宇都宮大学の魅力を知ることができ、今後の進路を考えるうえでもとても参考になりました。
【7月23日(水) 化学(工学系)】
・参加生徒
大田原高校21名、大田原女子高校5名、那須拓陽高校7名、矢板東高校2名 計35名
・内容
工学部での講義は、「化学とは物質の科学である」という言葉から始まりました。まず、フェノールと無水フタル酸に濃硫酸を加えて加熱することで、指示薬であるフェノールフタレインを合成する様子を見せていただきました。加熱には高校では見かけないホットブラスター(ドライヤーのような加熱器具)を用いるなど、大学ならではの設備や技術も体感できました。続いての生徒実験では、無水フタル酸とレゾルシノールからフルオレセインを合成し、紫外線を照射してその蛍光を観察しました。このフルオレセインは、入浴剤など身近な製品にも利用されているそうです。
次の実験では、クエン酸からカーボンナノドット(CD)を合成し、同様に紫外線を当てて発光を観察しました。加熱中には、有機化学の歴史や、モーブなどの合成染料の開発秘話についても紹介がありました。特に合成染料は、布を染めるだけでなく、細胞の染色などにも利用され、病原菌の検出や医薬品の開発など、医学のイノベーションにもつながっているとの説明に、生徒たちは大きな関心を寄せていました。
研究が多くの分野の技術革新につながっていることを実感できる、非常に貴重な体験となりました。
~生徒感想~
・初めて知ることや体験がたくさんあり、とても勉強になりました。貴重な体験ができる時間を作ってくださり、ありがとうございました。
・化学の物質の歴史や構造について詳しく知ることができ、興味深かったです。
・化学で新しい物質を研究するという楽しさを実感できました。
【7月24日(木) 生物】
・参加生徒
大田原高校23名、大田原女子高校8名、那須拓陽高校4名、矢板東高校4名 計39名
・内容
宇都宮大学の池田祐樹准教授を講師に迎え、「園芸作物の生育と温度の関係」をテーマにした講座が開かれました。作物の生育には温度が大きく影響しますが、その温度も測り方によって大きな誤差が生じる可能性があります。講座では、日射の当たり方や設置場所の違いによる温度測定の誤差を体感するために、正しい方法と不適切な方法で約1時間にわたり気温を測定し、比較・検証を行いました。
また、温度が園芸作物の生育や品質に与える影響について、実際の研究事例を交えながら解説していただきました。園芸学が気候変動への対応や作物の安定生産に深く関わる重要な分野であることを学び、農学分野への関心を一層深める機会となりました。
~生徒感想~
・わかりやすかったです。興味がある分野で参加できて、楽しかったです。
・農学部で遺伝子工学に興味があったが、今回園芸学について初めて学び、遺伝子との関係にも興味が湧きました。
・北海道とそれ以外で玉ねぎの品種が違うことを初めて知った。生育環境に応じた工夫がされているのが面白かったです。
【悩み相談窓口】
悩みや不安があるときは、一人で抱え込まずに、周りの誰かに悩みを話してみましょう。必ずあなたの味方はいます!周りの人に相談しづらいときは、いろいろな相談窓口があるので、勇気を持って利用してみましょう。
〇こちらをクリックしてください。→ ~不安や悩みを話してみよう~文部科学大臣より.pdf
〇相談窓口PR動画「君は君のままでいい」→https://youtu.be/CiZTk8vB26I
〇子供の SOS ダイヤル等の相談窓口→https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
【教職員等による体罰・性暴力等に関する相談窓口について】
教職員等による体罰・性暴力等 相談窓口.pdf
【教職員と児童生徒間におけるSNS等の使用について】
このたび、創立120周年を記念した紫塚同窓会会員名簿が完成しました。お申し込みをいただいた同窓生には、業者より直接送付されます。公告を掲載していただいた皆様、賛助金をお寄せいただいた方々、また、名簿をお申し込みいただいたすべての方々に感謝申し上げます。
なお、この会員名簿は個人情報保護の観点から、営利目的に使用すること、会員以外への名簿の貸与・転売を固く禁止いたします。
Jアラート発令時の対応について
こちらの文書をご確認ください。
→弾道ミサイルの発射への対応について.pdf
ご不明の点につきましては、教頭鈴木までご連絡ください。
那須雪崩事故の献花台は、本校に設置されています。
1.場 所
栃木県立大田原高等学校
正面玄関内
2.時間
(平日)9:00~16:30
3.その他
・お供えいただくのは供花のみです。飲食物はお控えください。
・お焼香は出来ません。
・平日は事務室で声をかけてください。
・休日は設置しておりません。
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