日誌

海短研日誌

R元<海短研>大石’s報告⑥

 今朝も爽やかなそよ風が注ぎ、天候も良く気持ちの良いスタートとなりました。中には朝食前に起床しバスケットボールで軽く汗を流した生徒もいました。朝食時も慣れた様子でサラダやパン、ヨーグルトやオレンジジュース等を自由に取り、キャンパス内で友達になった人の席に行き会話しながら食べています。体調が悪かったり、忘れ物・失くし物をする生徒も殆どいません。更に校長先生も彼等の積極性の変わりぶりには感心していらっしゃいます。

修了式 松川原氏

 

 いよいよ今日はEmbassy Summerの最後のクラスです。最初は半分ほどの理解からリスニング力アップで今では理解力が大幅に増した生徒、または、レベルが簡単すぎるとスタッフに申告し翌日から上級クラスに進級した生徒もいます。それぞれクラスメイトとも友達になり、連絡先を交換し途切れ途切れではあっても楽しく会話している風景も何度となく目にしました。今日でこの様子を見るのも最後です。クラス終了後、別会場へ移動し修了式が開かれました。担当スタッフから1人ずつ名前を呼ばれ、クラスメイトの前で修了証を渡されました。クラスの垣根を越えて交流ができた生徒には、その名前が呼ばれると大きな歓声が上がるような場面もありました。その後、全員で集合写真やクラス写真、また先生と生徒、友達同士で写真を撮り合う時間となりました。研修開始時と比べ友達の数は勿論のこと、メンタル面もブラッシュアップされた大高生が笑顔で写真を撮り合っている様子を見て、とても誇らしく思います。

 

 午後は日本人ゲストスピーカーを招き、2時間ほど座談会を行いました。松川原さんという30代中頃に米国で起業をしたというとてもパワフルな起業家で、今後身に付けるべき力についてメッセージを伝えに大高生の為だけにいらっしゃっていただきました。今後より一層人工知能で処理される社会となるなか世界とどう戦っていくか、どのような変化が自分または企業には必要とされるかを自身の体験した経験を元に話していただきました。日本は他の国よりも長けている点が多々あり誇らしく思うべきだが、他人軸で動く社会が世界から見たら結局出遅れている原因となっている。ではこれから大学で教育を受け国際社会に進出していく高校生は何をすべきか。簡潔に纏めると、今から自分を褒めることに慣れ、短所や弱点を自分の個性に変える準備を少しずつ始めること、何事も自分軸での考えを持つことです。またこれから近い将来受験生となる彼等に、苦手だと思う教科をどのようにしたら楽しく好きにできるか考えるという、効率的に勉強を進める為のメンタル面での成長ポイントを細かく教示していただきました。終始メモを取り真剣な眼差しで傾聴していた大高生からは、質問タイムになると次々と手が上がり、松川原さんも当初予定していた時間を延長し質問に答えてくださいました。松川原さんが帰られた後、1時間程のミーティングを行いこれまでの研修の振り返りについて一人ずつ発表してもらいました。他国留学生と交流する中で世界を体感し学んだこと、自分の力で一歩を踏み出し成長を感じたこと、また4人のスピーカーの講座から影響を受けたこと等、全員から実りの多い研修になっていると進捗状況をシェアしてもらいました。

0