文字
背景
行間
栃聾進路指導部
2009年度卒業生より
私は、『鹿沼相互信用金庫』という金融機関に勤めています。勤務歴は早9年が経ちました。「かぬましんきん」は、地元の信用金庫として、本店が所在する鹿沼市をはじめ、宇都宮市、日光市、栃木市に支店があり、合計12店舗で営業しています。業務内容は、預金・融資(貸付)・為替(振込等)といった金融機関の基本業務をはじめとして、各種金融商品の取扱い、お客様のサポート・相談業務等々幅広く活動しています。
その中で、私は本部の事務管理部・事務集中グループという部署に所属しており、当グループは全店の事務を効率化するため、本部に事務処理を集約し様々な業務を行っています。主な仕事には、自動振替・決済業務(口座振替等)、為替業務(振込、手形・小切手等)出納業務(現金管理等)、各種登録業務(ファイリング)等があり、その中で私は、自動振替・決済業務、登録業務をメインとして仕事をしています。正確な事務処理を行うことが当然の部署であり、取扱う書類は個人情報等が満載で、日々神経を使い、ミスをしないよう気を付けています。
後輩の皆さんに伝えたいことは、歴代の諸先輩も話されているとおり、何事にも積極的に行動すること、取り組むことが大切かと思います。分からないことがあれば、自分から進んで確認したり、何か新しいことにも失敗を恐れずチャレンジしたりする意気込みが大切であると思います。また、社会・職場では協調性が重要であり、何か困ったことがあれば、お互いに助け合うことが大切です。
それらの積極性、協調性が重要というのは、皆さんの学生生活でも共通する点があると思いますので、社会に出るまでに自分なりに心掛け、学生生活を有意義に過ごしてください。2009年度卒業 Y・Oさん
平成30年度 栃木県立聾学校特別支援連携協議会の実施について
5月22日(火)の午前中は、福祉施設関係などの方々をお招きし、手話講習会、その後、「移行に伴う様々な課題について」という協議題で一人ずつ課題点や改善方法などを出し合い、意見交換を行いました。午後は、企業、行政関係などの方々を招き、「職場定着に向けた取り組みについて」という協議題で話し合いを持ち、最後にハローワークの方から情報提供をいただき、具体的には「職場での孤独感」と言うことに絞り、各企業から様々な意見が出ました。
アンケートから
① 聴覚障害者の利用者に対してすぐに使える内容を講義して頂き勉強になりました。
② 他作業所での取り組みや支援方法の話が聞けて有意義な協議会でした。
③ 「聴覚障害について」の話がとてもわかりやすかったので、ぜひ会社に来て頂き、理解度の促進を手助けしてほしいと感じました。
④ 聴覚障害の方とのコミュニケーションを取る話のきっかけとして何か一つでも自信が持てることを身に付けることも大切であるということを知ることができました。
など他にも多くの参考になるご意見をいただきました。
当日は、お忙しい中、参加していただいた方々、大変ありがとうございました。多くのご意見をいただき今後の指導に生かしていきたいと考えております。
進路だより
卒業生より
1996年3月に栃木県立聾学校を卒業した「T.T」です。
現在「富士通テレコムネットワークス株式会社」に勤務しております。
製造部のSMTという職場で働いており、現状の仕事内容は下記のとおりです。
【仕事の内容】
1.自動機の機械についてるカ-トリッジのメンテナンス(綺麗にすること)
2.部品を包んだ丸い物(リール)をアルミ袋に包装する作業
そしてパソコン作業で確認の上、棚へ入庫処理
3.他の会社(外注)への基板払い出し
4.改善作業(作業をやりやすくする為の改善)
【働く上でのアドバイス】
・一般常識のマナ-
・何をすべきか自分で先を考え、行動にうつすこと。(積極性)
私は、学生時代にスポ-ツが大好きで、色々積極的にやってきました。
野球部のキャプテン、陸上、剣詩舞クラブ、生徒会副会長等を行い、学生のときに学んだ事が今仕事をする上でも活かされていると思います。
昨年、一昨年とアビリンピックに出場した時も「強い気持ち(積極性)」と周りの人たちとのコミュニケーションの大切さを実感しました。
まずは自分が得意な分野を見つけて、それを伸ばして積極的に活動して欲しいと思います。頑張って下さい。先輩として応援しています。
進路講話を実施しました
7月7日(金)に中学部・高等部生、小学部高学年児童や保護者の参加など多くの人が集まり、本校卒業生で現在、宇都宮市役所にお勤めしている先輩を招いて進路講話を行いました。多くの参考になる言葉をいただきましたが、その中でも特に大切と思われることをいくつか挙げてみました。
1 職場でのコミュニケーションと信頼関係について
・自分から積極的に周囲の人たちに声をかけ、困り感を知ってもらう。
・会話には敬語を使うと信頼関係がアップし、会話がスムーズにいく。
・挨拶の必要性(会話したことない人や部署が違う人にも会釈を忘れない)
2 手話を覚えて仲間を増やす
・自分の近くにいる人に積極的に簡単な手話を教えることで手話に興味を持っても
らい、手話を使ってくれる職員が増えてくる。
3 働く意味を理解する
・進路決定は早くから動き出すことが必要。どんな仕事をしたいのかをよく考えて目
標を持って計画的に進めていってほしい。
・生きていくために仕事は必要である。
4 働く上で必要なこと
・健康であること
・一度仕事に就いたら辞めないで自分に責任を持って最後まで頑張る。
・困った時は、一人で悩まず周りの人に相談して支えてもらう。
・辞めて違う職に就いても、くせになって何回も辞めることになってしまう。
最後は、生徒からの質問内容にも答えていただくなど有意義な時間を過ごすことができました。今後は、これらの内容を進路を考える上で生かしていきたいと考えています。