Sano G. 活動日誌

【高校】トビタテ! 経過報告③

今日でエコビレッジでのボランティアとノルディックバイネイチャーの訪問を終え、そこでの留学期間が終了したので報告します。このあとヘルシンキに17日までホームステイし、街頭インタビューやベッドタウンの調査と、観光もする予定です。

 

サマーキャンプ後はフィンランド中央付近にあるターキラというエコビレッジで2週間ボランティア活動を行いました。エコビレッジとはいっても、基本的にオーナー1人で運営しているような場所でしたが、初めの1週間は私の他に2人同年代のボランティアがいました。

 

ライフラインのほぼ欠けた生活でも、慣れてしまえば暮らせるもので、この2週間で火起こしなどが前よりできるようになりました。しかし、湖が私にとっては冷たすぎ、何度かオーナーのセカンドハウスのようなところでシャワーや洗濯機を使わせてもらったのが少し悔しかったところです。

 

ボランティアの仕事としては主に敷地の管理で、この仕事中にパーマカルチャーについても学ぶことができました。パーマカルチャーとは、肥料も何も使わず、単純作業で、作物をよく育てたり、土をよくしたり、街をきれいにしたりできる無駄のない農業です。

 

また、オーナーはとても素晴らしい考えを持っていて、ここで「自然と共生する」とはどういうことなのか具体的にすることができました。ここに書き切ることはできませんが、大まかなポイントは

⚪︎自然のサイクルに参加すること

自然からもらうだけでなく、自分たちが出したものもきちんと戻すこと。燃やしたり水に流したりしない

⚪︎手で作業すること

大きな機械で森に踏み込み、全て取り払ってしまうから森が弱る

⚪︎使えるものは何度も使うこと

 

などです。また、サステナビリティは4つのパートに分かれるということも学びました。これについては写真を載せます。これらの経験を通して、私たちは便利なようでとても遠回りな仕組みを持っているのではないかと考えるようになりました。

 

また、いくつかの場所で行われているトーキングサークルも体験することができました。何人かで輪になり、1本のスティックを回しながら1人ずつ話す、誰もスティックを持った人の話を遮らず、自分の番のときに伝えたいことを伝えるというものです。素直に話し合える良い経験でした。

 

次は、ノルディックバイネイチャーについてです。ここでは人々をどのように動かすかについてより具体的なアイデアを得ることができました。印象的だったのは、「why」についての話です。何をするか、どうやってするかよりも、なぜするのかを知ると人々は動くことができるということです。

 

なぜ肉を食べるの?なぜ虫が怖いの?こうした問いにパッと答えることは難しいと思います。このような話を通して、今の便利な暮らしのバックグラウンドにある大きすぎるエネルギー消費などについて考えることができました。

 

また、ここでもコミュニティの必要性を学びました。今、洗濯機や車など、使わない時間が長いものが一家に1つ以上あります。これらをシェアできるのではということです。

 

この2週間で、今まで考えたこともなかった視点からたくさんのヒントを得ることができました。とてもここには書ききれないので、帰ったらプレゼンなどを作りたいと考えているところです。これからホームステイが始まります。見るだけでは分からないことがたくさんあることを知ったので、街頭インタビューを中心に行おうと思っています。本当にあっという間の1ヶ月でした。