平成28年度 SPH活動報告

2016年9月の記事一覧

技能五輪メダリストからの技術指導(旋盤)を受ける

 来年度、本県で開催される「技能五輪大会」への出場を目指す、県内工業系高校4校から8名の生徒が、茨城県にある株式会社日立製作所インダストリアルプロダクツ社機械システム事業部の井上裕二さん(指導員)と相原健人さん(平成27年度技能五輪全国大会旋盤職種銀メダル受賞、平成26年度同大会敢闘賞受賞)から、9月17日(土)の午後、技術指導を受けました。講習内容は、旋盤職種地方予選課題(技能検定2級課題)のデモンストレーションと、その解説、質疑応答でした。通常3時間で完成させるべき課題を、1時間20分で終え、出来栄えも素晴らしく、国内トップレベルの技術・技能を間近で見ることができ、生徒達は技能五輪競技会の作業イメージを、強烈に脳裏に焼き付けることができたようでした。
 生徒からは、「作業のスピードやリズムがイメージできた」、「自分と同じ機械科卒業生が自信をもって大会に出ているのは力になる」、「愛媛県出身の高校生がこちら(茨城県)に来て活躍しているのはすごい」などの感想が集まりました。生徒たちは、技術的なことはもとより、エンジニアとしてものづくりに取り組む資質などを学んだようでした。今後のより一層の意欲的な取組が期待できます。

 

デンマークからの留学生が来校

 9月15日(木)の9時半に、デンマークからエスベンさんが本校を訪れました。機械系と電気系の施設や実習の様子を見学した後、環境土木科2年生の英語の授業で交流会を行いました。
 今年の6月にデンマークの高校を卒業した後、メキシコをはじめ世界各地を巡っているエスベンさんは、将来はコンピューター関係のエンジニアになり、ゲームのプログラミングをしたいと考えています。
 生徒からは、「(外国の方と自由に話せるように)英語をもっと勉強したい」、「楽しかった」などの感想が、多数寄せられました。

 

技能五輪山形大会に向けた技術指導   (配管)を受ける

 10月21日(金)から寒河江市で開催される「技能五輪山形大会」に出場予定の設備科3年の2人の生徒が、昨年度開催された第53回技能五輪千葉大会において金メダリストを出した西原工事株式会社(東京都)の社員の方から、去る9月8日(木)の午後、技術指導を受けました。指導者の中には、今年度の技能五輪に出場予定の選手2名も来校してくださり、20A.15Aの銅管曲げ加工を実践してくださいました。これは、従来の曲げ加工の手順とは全く異なるもので、その技術レベルの高さに圧倒されました。指導を受けた2名の生徒は、銅管曲げ加工のコツを伝授して頂くなど、技術的にも精神的にも大きく成長したようでした。
 西原工事の皆様が帰られた後、生徒と教員で本日指導を受けた内容を確認し、銅管曲げ加工に再チャレンジを試みました。すると、今までとは比べものにならないほど綺麗に曲げることが出来ました。
 この技術指導を通して、生徒たちは、技能五輪出場に向けての意欲が向上するとともに、大きな自信をつけたようでした。