校長あいさつ

ごあいさつ


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1 地域に愛され、地域とともに成長する伝統校

 本校は、明治431910)年に塩谷郡立農林学校として創立され、以来、農業教育を母体とする学校として歴史を刻んできました。平成5年に工業系の2学科を含む総合選択制専門高校として学科再編が成されました。現在、農工家福の5学科を擁する総合選択制専門高校として、地域農業の担い手、地域産業におけるものづくりのエキスパート、調理師免許を取得(県立高校唯一の調理師養成施設校)した食の人材を排出しています。さらに、介護福祉科は、高齢化社会の現代において、県内で3校しかない介護福祉士国家試験受験資格を得ることができる学科としてその存在価値が高まっており、介護福祉士国家試験では高い合格率を残しています。

2 矢板高校の校訓

 本校の精神的基盤として、かつ、教育活動全般の拠り所として、本校は、「真理(しんり)」を校訓としています。

 昭和31年に、「日本及び日本人」と題し、元東京大学総長であられた南原繁先生による講演会が矢板高校で開催されました。その際、南原先生が記念に揮毫されたのがこの扁額です。この真理には「永遠にして真実なるもの」という意味が込められており、本校のような専門高校において、専門性を追求する各学科の目標にふさわしいものと考えております。「真理」が本校生にとっての指針となり、矢板高校の伝統ある校風をさらに引き継いでくれる意識の高揚になってくれるものと考えております。

      

校訓  『真 理(しんり)』

 

3 学校運営方針

(1)生徒一人ひとりを伸ばす教育の工夫と実践

    ・学習、資格取得、部活動、学校行事等、学校生活のあらゆる場面を通し、

   生徒の持つ各種能力の発見・向上と生徒支援の充実

(2)特色ある学校づくりの推進

   ・学校の特色、学科の特色を明確化し、地域資源を活用した教育の推進

(3)地域に開かれ、地域と連携する学校

  ・各科の特色を生かした地域連携貢献活動や小・中学校・特別支援学校等との連携推進と

   積極的な情報の発信、PR活動(HPの充実とマスコミ等への紹介)の拡充

 

4 本年度の努力点

(1)学びの基盤をつくり基礎学力の定着・向上と専門性の深化を図る

  ・指導と評価の一体化を通して小さな成功体験を積み重ね、

   自己肯定感や自己有用感を高める「伸びる授業」の実践

  ・課題の発見や解決に向けた協働的な学びを通した主体的・対話的で深い学びの実践

  ・個別最適な学びと、社会とつながる協働的な学びの実践

(2)基本的生活習慣を確立させ、互いに育ちあえる絆をつくる

  ・矢高三訓「あいさつ・服装・時間」の生徒指導を基本とした自己管理能力の育成

  ・自他の価値観や考え方を尊重し、助け合い・支え合い・協力し合う人間関係構築力の育成

  ・「その時、その場で、その人が」の指導と共通理解の生徒指導及び生徒支援

(3)志を立て未来を創造できる教育を推進する

  ・豊かな学び・体験の機会を提供し、一人一人の夢や志を育む学びの実践

  ・地域連携・地域貢献をより充実させ、実社会から求められる実践的な知識・技能の修得

  ・地域と連携し、勤労観や職業観を養うキャリア教育の推進


 矢板高校はこれらの方針に基づき、生徒一人一人を尊重し、地域から必要とされる特色ある学校づくりをめざし学校運営に取組んで参ります。
 

 新入生137名を迎え、新年度がスタートいたしました。今後とも本校教育へのご理解とご支援、ご協力をお願いし、校長のあいさつといたします。

令和7年4

栃木県立矢板高等学校長