烏山和紙
和紙の知識

「和紙」とはいったいどんな紙なのでしょう。
習字に使う「半紙」でしょうか?障子に貼る「障子紙」でしょうか?

洋紙と和紙

歴史をさかのぼると、明治時代(めいじじだい)、西洋から紙が輸入されるようになった頃に、日本古来の紙を「和紙」、それ以外を「洋紙」と呼んで区別していたようです。
現在では、日本で昔から行われてきた作り方で、主に木の皮が原料となる紙を「和紙」、西洋の作り方で木材中心の紙を「洋紙」と大きく区別しています。

日本古来の方法というと、「手漉き(てすき)」という方法になるのですが、機械で作っているものもあります。
このホームページで紹介している烏山和紙は、木の皮を使い、手漉きで行っているので、まさに日本独自の伝統的な和紙ということになります。

紙はいつからあるの?

起源はエジプトで、パピルスという植物の皮を編んだものでした。
その後、中国で「紙」という形になり、それが飛鳥時代(あすかじだい)に日本に伝わりました。
同様にそれまで羊の皮を使っていた西洋にも伝わりました。

和紙の特徴

日本人の生活になじんでいる和紙ですが、次のような特徴があります。

・繊維が長く、よく絡み合っている
・薄いが丈夫、保存性も良い
・独特の光沢と美しさ、温かみ
・手作業なので、原料があまりいたまない