烏山和紙
紙漉き(かみすき)

紙漉きについて

和紙は「流し漉き」という独特の方法で作ります。

漉き簀(すきす)(*1)をはさんだ漉桁(すけた)(*2)に、手前から舟水(ふなみず)(*3)をくみこみ、漉桁を前後左右に揺り動かします。
紙の厚さや種類によりこの作業を数回くり返して、目的の紙の形にします。

また、技法によっては、和紙と和紙の間に間紙(あいし)(*4)をはさむこともあります。

漉きあげられた和紙は漉桁からはずされ、押し板の上に一枚ずつ重ねられていきます。
流し漉きは技術がいるため、名人の技が必要です。

用語解説
(*1)漉き簀
原料をすくい上げるために、枠の下にひく道具で、竹を編んだものです。

(*2)漉桁
漉簀を上下からはさんだ木の枠です。

(*3)舟水
和紙原料を混ぜ合わせた水です。
舟水を入れている水槽を漉き舟といいます。

(*4)間紙
押絵用紙をつくるための化学繊維です。
表面に柄がついています。

漉桁

漉桁に舟水をくみこみ揺ります。

漉き終わったら、水分をおおまかに切ります。

押し板の上に重ねられた漉いた紙です。上に乗っているのは漉き簀です。

漉桁からはずすのが難しい作業です。

透かし模様を入れるために、漉き簀の上に模様入りの布をひきます。

間紙には色々な種類があります。

昭和50年代の写真です。現在と漉き方は全く変わっていません。


紙漉き(3.70MB)