烏山和紙
ザブリ

ザブリについて

漉き船(すきぶね)と呼ばれる水槽に、叩きほぐされた繊維と水を入れます。

竹の棒で混ぜた後、馬鍬(まぐわ)と呼ばれるクシのような道具でもう一度よく混ぜます。

さらにネリ(*1)を入れ、もう一度竹の棒と馬鍬で混ぜます。

ザブリはとても力が要る仕事です。

材料と水をまんべんなく散らすのは、とても大変な作業です。

ネリの分量は季節や温度で変えなくてはいけないのですが、どの位の量にすれば良いのかは、熟練した職人の「勘」でしか分かりません。


用語解説

(*1)ネリ

トロロアオイなどの植物から取れる透明な粘液です。

これを加えることにより、繊維の沈殿を防ぎ、紙を漉くときの繊維の結束を強くする。


ネリ

ザブリをかけています。

ザブリをかけています。

ザブリに使う馬鋤

竹の棒で混ぜています。


ザブリ(4.29MB)