烏山和紙
乾燥

乾燥について

圧搾(あっさく)を終えた湿った紙を一枚ずつはがして、刷毛(はけ)を使って乾燥板に張り付けます。
刷毛の力加減で紙にゆがみができるので、しわにならないように丁寧に注意して行います。

乾燥には、日光で乾燥させる天日乾燥と、燃料を用いて乾燥板に熱を与える火力乾燥とがあり、紙の種類によって使い分けます。
現在は三角形をした金属の乾燥機を使うことがほとんどです。

しわの修正には、昔から椿の葉を使います。
葉に水をつけ、しわを伸ばして押さえつけます。

椿の葉を使うのは、

・一年中、葉がついている
・葉が肉厚なので丈夫
・葉の表面がつるつるして平ら
・どこにでもあり、手に入れやすい

という理由からです。

天日乾燥用の板です。

天日乾燥するときの台です。

金属の乾燥機に貼り付けていきます。中に熱を送っているので、表面は暖かいです。

水分が抜けた後の和紙です。重ねられているのを一枚ずつはがします。

貼り付けているところです。

ローラーと刷毛でしわを伸ばします。

透かし模様の入った和紙です。

椿の葉

昭和50年代。乾燥板がまだ木でできています。

昭和50年代。乾燥板がまだ木でできています。


乾燥(2.44MB)