研修報告

令和5(2023)年度 算数専門研修・数学専門研修(中)

目  的 全国学力・学習状況調査において、つまずきの目立った単元・題材を扱った授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年10月 2日(月) 9 : 30~16 : 00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の算数科を担当する教員
中学校、特別支援学校(中学部)の数学科を担当する教員
研修内容 1 講話「全国学力・学習状況調査からの授業改善~評価を生かして~」
2 演習「全国学力・学習状況調査において、つまずきが目立った単元・題材を扱った授業づくり」
講  師 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部学力調査官 直海 知子
研修の様子
 
受講者の声
  • 学力・学習状況調査を基に、具体的な授業場面を提示していただき、とても分かりやすかったです。つまずきをよく捉えることができ、明日からの授業に活かせるヒントがたくさんありました。
  • 学力・学習状況調査に限らず、つまずきの原因を分析して、指導に活かすということは大切だと思っていても、実際には、そこから具体的な指導場面、授業展開を考えるということはなかなかできないので、演習がとても参考になりました。
  • 授業づくりと学級づくり(絆づくりと居場所づくり)は、やはりつながっているなと改めて感じました。日々の授業で主体的な学びを進め、共同を通して、絆づくりに努めていきたいです。そのためにも、教材研究をしっかり行い、特に、導入で子どもたちが主体的に学べるような課題を考えていきたいです。
  • グループでの授業づくりでは、他地区の取組を知ることができ、とても勉強になりました。
  • 先生方との話合いの中で、あえて間違える(先生)、足りない部分を補い合う(生徒同士)など、工夫の仕方がたくさんあって、今後の授業に活かせそうだと思いました。
  • 演習を通して、生徒のつまずきを意識しての教材研究が大切と感じました。その授業の終わりの姿、問題を解いている姿、意見を共有している姿、いろいろな姿を予測することができてよかったです。これからの授業づくりの視点になりました。
研修担当者からの
メッセージ
 直海先生は、本年度実施された全国学力・学習状況調査の結果を基に、児童生徒がつまずくポイントについて詳しく説明してくださいました。また、日常の授業での一工夫を教えてくださり、算数・数学の授業を楽しく子ども主体にすることの重要性について改めて考えさせられました。
 演習では、全国学力・学習調査でつまずきが目立った問題を取り上げ、そのつまずきの原因を考えた後、校種に分かれてつまずきを乗り越える授業展開についてグループで協議しました。熱心に協議する受講者の姿が印象的で、複数の先生方で1つの授業をつくる楽しさも感じている様子でした。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に活かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和5(2023)年度 新任教頭研修(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)第2日

 

目  的 管理職としての見識を深め教育理念を構築するとともに、教頭の職務を理解し、学校経営、学校教育管理、人事管理等に関する管理職としての基本的な資質・能力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年 8月18日(金) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の新任教頭
研修内容 講話・演習「学校における組織マネジメント」
講  師 兵庫教育大学大学院学校教育研究科特任教授 浅野 良一 氏
研修の様子
講話・演習「学校における組織マネジメント」
 
研修評価・振り返りシートから
0 研修の満足度
 本日の研修は、御自身のキャリアステージに応じた資質・能力の向上に役立つ内容でしたか。
  そう思う   そう思わない
 
満足度 91.8% 6.8% 0.7% 0.7%
 
 
1 講話・演習「学校における組織マネジメント」
  【目標】
 学校の組織マネジメントの概要とその手法(環境への対応、SWOT分析等)の理解を深め、学校改善を図る視点を得る。
 

【講話・演習を通しての主な意見・感想】

  • うまくいったことへの言葉かけや、三遊間へのゴロへ飛びつく職員のねぎらいの言葉かけなどをしっかり行い、風通しの良い職員室を作っていきたいと思います。
  • 学校のビジョンづくりの中で「自分の学校の使命(ミッション、存在意義)の探索」の演習では、子ども以外に対して、学校の使命を考えたことが今までなかったのでとても参考になりました。
  • マネジメントの理論について、具体的な事例を加えながら説明いただき、自校の状況を思い浮かべながら、どのように生かしたらよいかを考えることができました。
  • 社会環境の変化に伴って、学校は自ら変化していく必要性を改めて感じました。変化の激しい社会において、柔軟な発想で変化に対応し、明確なビジョンをもって学校経営を行っていきたいと思います。
 
 

 

 

 

 

令和5(2023)年度 教科等専門研修(家庭、家庭分野専門研修)

目  的 家庭、家庭分野における学習内容や応用的な内容等の指導法について理解を深め、家庭、家庭分野担当教員としての実践的な指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年8月7日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、特別支援学校(小学部、中学部)の家庭科、技術・家庭科(家庭分野)を担当している教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、小学校学習指導要領解説にあるように「生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」、中学校学習指導要領解説にあるように「よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力」を育成することとしています。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和5(2023)年度 産業教育専門研修(家庭科)

目  的 産業教育(家庭科)における学習内容や専門科目の応用的な内容等の指導法について理解を深め、産業教育(家庭科)担当教員としての実践的な教科指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年8月7日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校及び特別支援学校高等部の家庭科担当教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、高等学校学習指導要領解説にあるように「よりよい社会の構築に向けて、男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力」を育成することとしています。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和5(2023)年度 数学専門研修(高)

目  的 数学的活動の理解を深めるとともに、指導力の向上と授業の工夫を図り、魅力ある数学科授業を創造する。
日  時 令和5(2023)年 8月31日(木) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の数学科を担当している教員
研修内容 講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
講  師 立正大学データサイエンス学部教授 渡辺美智子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点
~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
受講者の声
  • 統計教育がこれからの時代に必須である内容だということがよくわかりました。バレル率の話がとてもわかりやすく、授業実践の題材にしてみたいと思いました。
  • データを学ばせることによって「データの価値や良し悪しを知る子どもに育成する」ということが特に印象的でした。データを数学や情報の授業で取り上げる意義をより深く学ぶことができました。
  • 仮説検定の授業の様子を見て、生徒が様々な意見をもちながら仮説検定の仕組みを理解していく姿にとても感銘を受けました。先生方と授業案をつくることはとても充実した時間であり、統計についてはまだまだ勉強不足なので、校内研修を充実させていきたいと感じました。
  • 仮説検定の授業を初めて行うにあたって不安がありましたが、班の先生や他のグループの話を聞いて、自身の中での考えがまとまってきました。特に、有意水準(判断基準)をどう生徒から引き出すのかについてのイメージが固まったので、授業に活かしたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 午前の講話では、日本が置かれた状況や産業界の要望などの説明があり、受講者は統計学が求められている経緯や背景を理解することができ、統計教育の重要性を実感できたようです。午後の研究協議では、東京学芸大学の研修動画を視聴したあと、グループで仮説検定の考え方について授業づくりを行いました。受講者のみなさんは、教科書通りの授業展開ではなくデータを活用しながらシミュレーションや確率を根拠として授業を展開するイメージをもつことができたようです。