日誌

令和5(2023)年度 ボランティアスクール情報

ボランティアスクールの報告

1日目・開講式・講話・学校案内・車いす体験

 今年度は7名の申し込みがあり、高校生や大学生、地域の方などが参加してくださいました。

 1日目は、天候悪化を懸念して中止となり、実質2日目から始まりました。本校校長による開講式や、地域支援部長である入江文恵教諭から「本校の児童生徒について」の講話、高野正明教諭から「車いすの体験」というテーマで講話や実技が行われました。車いすの体験では、受講生が交代で実際に乗り、坂道を上り下りしたりサイクリングロードのガタガタする道を通ったりしました。受講生は、体験を通して、いろいろな気付きや思いを感じたようでした。

 アイスブレイク(参加者の緊張をほぐす)では、簡単なゲームや自己紹介を通して、受講生同士の親睦を深めました。学校見学では、特別支援学校ならではの構造や教室に感心しながら、興味深く見ていました。

 

 

2日目・手話・白杖体験

  2回目のボランティアスクールでは、前半に簡単な手話体験、後半に白杖体験を行いました。

 手話体験では、50音を指文字で練習し、自分の名前を覚えて自己紹介しました。指文字や手話は、興味はあるがあまり触れたことがないものの、受講生は楽しみながら一生懸命練習していました。『わたしの名前は○○です。』や自分の好きなことなどを手話と指文字で発表することができると、「できた!」とうれしそうな笑顔でした。

 白杖体験では、アイマスクをつけて、杖を頼りに歩きました。ペアになって校内を歩行しましたが、歩行する人、方向を指し示したり等の支援をする人の難しさを感じながら、お互いに息を合わせて声を掛け合いながら協力して歩きました。目の不自由な人の気持ちを体験的に理解し、支援の在り方を考える貴重な時間となりました。

  

 

3日目・こぶし祭

 ボランティアスクール3日目は、これまでの講話や実習を踏まえて、本校児童生徒と関わりながら「こぶし祭」でのボランティアを実際に体験しました。

 午前中は、中・高等部の販売準備などの体験をし、午後は、生徒と一緒に製品販売を行いました。始めのうちはお互いに緊張していた様子でしたが、少しずつ打ち解けて生徒と楽しく会話をしたり、具体的に分かりやすい言葉で話をしたりしながら、今までの学びを生かしながら活動していました。受講生、生徒ともに笑顔溢れる充実した時間となりました。

 

 4日目・講話・ボッチャ体験

 ボランティアスクール4日目となる最終日は、「特別支援学校全般について」の講話とニュースポーツの体験、グループ討議を行いました。

 最後に、今年度のボランティアスクール閉校式を行いました。

始めに、本校の石澤広行教諭から「特別支援学校全般について」の講話があり、栃木県内の特別支援学校についての説明がありました。
 次に、ニュースポーツの一つであるボッチャの体験をしました。ルールや投げ方など説明を聞き、チームに分かれてゲームを行いました。ボッチャのボールを持ってみて、「ボールが重い」「持ちやすい」などの声がありました。実際に投げてみると「投げ方のコツや力加減など難しい」「思ったよりもボールが転がってしまう」と難しさを実感していました。

 ゲームが始まると、チームの中で自然と話し合いが生まれ、作戦を立てて臨んでいました。投げたボールが白いボールに近づくと両チームから歓声が上がり、白熱した試合が繰り広げられました。どのチームも一丸となってボッチャに取り組む姿がとても印象的でした。

 閉講後、6名の学校支援ボランティアの登録がありました。次年度から行事等で御協力いただくことになります。