日誌

学校行事や授業風景、四季の移ろいなどを紹介します

国際理解だより 28

ウィーンのオペラ②

 そもそもオペラとはどんなものなのでしょうか。
  オペラは見せかけ、つまり虚構の世界です。登場人物たちは、喜怒哀楽を歌で表現します。例えばヴェルディの≪椿姫≫では、可哀そうなヒロインは、肺結核で息も苦しい中、歌い、そして死んでいきます。死を前にして朗々と歌う人など現実にはいません。これは虚構なのです。オペラは舞台の上に、壮麗な舞台装置を作り上げ、その虚構の舞台で、登場人物たちは歌を歌い演じるのです。でも、そこからまるで錬金術のように「真実」を紡ぎだすのです。だから、人はオペラを観て心を動かすわけです。この虚構と真実との壮大なパラドックスこそオペラの醍醐味といえます。

平成22年度「学校評価のためのアンケート結果」について

 本年度も、学校評価のためのアンケートの実施に際しましては、保護者の皆様からご回答をいただき、ありがとうございました。集計結果等について掲載いたしましたので、ご高覧のうえ、ご意見やご感想を賜れば幸いに存じます。
 本校の更なる発展のために、今後ともご支援のほどをよろしくお願いいたします。
 
「学校評価のためのアンケート結果」についてはこちら

国際理解だより 27

ウィーンのオペラ①

 ウィーンの中心にオペラ座、すなわちウィーン国立歌劇場があります。世界最高のオペラハウスという名声をほしいままにしています。ウィーンのオペラの歴史は、オペラそのものの歴史とほぼ等しいでしょう。オペラの始まりには諸説ありますが、1598年にフィレンツェで演じられたものが最初といわれています。そのオペラの始まりから27年後、ウィーンで上演されました。当初は宮廷の保護のもと、華麗な舞台装置を持ったバロック・オペラが栄えたのです。19世紀になると次第に裕福な市民層もオペラを愛好するようになり、近代オペラが発展しました。

国際理解だより 26

フェアトレードについて③

 3回目の今日は「フェアトレードの10の基準」(8~10まで)を紹介します。

8 子供の権利を守る。
9 環境を配慮し、持続的に生産できる原料や適正技術を用いる。
10 生産者の社会・経済・環境的な豊かさを守り、信頼関係を守る。
  生産者に対して必要な時は無利子で50パーセント以上の前払いを行う。

 このような基準で長期的に取り組むことで、はじめて貧困の改善に役立つことが出来るのです。そして、生産者も消費者もお互いに尊重、尊敬し合う関係の中で、共に生きる社会を目指しています。自然も人も大切にしているフェアトレードの今後が注目です。

国際理解だより 25

フェアトレードについて②

 下のマークが、フェアトレードのマークです。コンビニの商品等で見かけたことがありませんか。
    
 今回は、前回に引き続き「フェアトレードの10の基準」(4~7まで)を紹介します。
 
 4 消費者に情報を提供して、フェアトレードを推進する。
 5 生産者に仕事の公正な対価を支払う。
 6 性別にかかわりなく平等な機会を提供する。
 7 安全で健康的な労働条件を守る。

国際理解だより 24

フェアトレードについて①
 
 最近、フェアトレードのマークがついた商品を目にしたことがありませんか。
 フェアトレードとは、貧困問題を改善するための貿易のしくみです。アジア、アフリカや中南米等の社会的・経済的に立場の弱い人々に仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで彼らが自らの力で暮らしを向上させ、自立を支援するものです。
 今回は、まず「フェアトレードの10の基準」(1~3まで)を紹介します。
 
 1 経済的に立場の弱い生産者に仕事の機会を提供し、自立を支援する。
 2 生産者や消費者に対し事業の透明性を常に保つ。
 3 継続的なパートナーシップを築き、生産者の資質向上を目指す。

第3学期始業式

1月11日(火)、第3学期始業式が行われました。
校長より、受験に向かう3年生に激励の言葉をいただきました。
また、
・強い心をもとう(耐え忍ぶ心)
・正しい心をもとう(誠実な心)
・温かい心をもとう(他人を思いやり痛みを感じ取れる心)
そして、田中正造の言葉「辛酸佳境に入る」(辛い苦しみも楽しくなる)
と勉学により一層励もうと話がありました。

第1回図書館談話会

12月21日(火)、当校図書館にて第1回図書館談話会が図書委員会主催で行われました。
講師は国語科の吉國先生。
 
先生自身の人生を振り返りながら、時にはアニメやマンガの話も交えて読書体験を語られました。
 
先生が幼いころに何度も繰り返し読んだという、大切な本も数冊持参していただき、紹介してくださいました。
 
みなさん、熱心に聞き入ってます(時には笑い声も…)。 
会場には生徒や職員が90名ほど集まり大盛況でした。
 
話の最後に、
「本を読むことを崇高なことだと思ってないか?もっと気軽に考えよう。読書はまじめなやつがやるという偏見は捨てよう。」
「読んでいてその本がつまらないと思ったら、途中で投げ出しても全然構わないんだ。」
「図書館で借りればノーリスク・ハイリターンだ!」
などの名言が飛び出しました。
みなさん、ぜひ試し読みに図書館を利用してみましょう。
談話会で紹介された一部の本は図書館入口近くにコーナーを設けてありますので、是非ご覧ください。
3学期には引き続き第2回の開催を予定しています。

国際理解だより 23

 いずれにしても、多くの先進国が人道という建前を重視する姿勢を鮮明にしている今日、人道を無視することは日本にとって現実的なことではありません。軍事的に優位に立つアメリカや、経済発展がめざましい中国は、国益を前面に出すことによって、国際社会から非難されても動じることがないでしょう。それは、資源が乏しく、武力を行使できない、そして人口も減少傾向にある日本には取り得ない選択であります。
 であるならば、日本は国益のためにも、人道や貧困削減という建前を重視する姿勢を明確にしなければならないと考えます。それは、実利主義としても日本が堅持すべき姿勢であることは言うまでもありません。

2学期おわり

国際理解だより 22

 日本にとって不幸であったのは、財政再建の必要性から、ODA総額の削減を迫られたことでした。他の援助国が国際機関とともに、貧困削減や人道といった建前重視の方向にかじを取ったまさにその時期のことです。
 日本は財政再建により、やむを得ず「ODAの効率化」を考え始めたのです。国際社会が貧困削減という建前を重視し始めていることを意識せずに、国益という本音をODAの目的として強く意識する見方が支配的になっていったのです。そのような時に国際社会の変化に無頓着な日本の政治家が、アフリカ首脳に日本への謝意の表明をあからさまに求める場面もあったらしいのです。

つづく

国際理解だより 21

 ふたたび、何のためのODAなのでしょうか。
 くりかえしますが、開発途上国への政府開発援助はには、いろいろな考えがあります。世界市民の一員として人道的援助と捉える人がいます。ODAを日本人がより豊かな生活をするための外交の手段と考えている人もいます。前者はODAに人道的意義づけを与え、後者は国益に及ぼす影響を重視しています。
 どの援助国も、人道という建前と、国益という本音を持っています。しかし今では、建前を追求することにより国際的な尊敬を集め、そのことが間接的に国益につながるようになってきたようです。つまり、どの援助国も人道という建前を抜きに、国益を追求することは、以前より難しくなってきたのです。

つづく

国際理解だより 20

 「ミレニアム開発目標」は単なる努力目標ではありません。それが達成されなければ、それまでの貧困削減戦略や経済運営を大きく変えていかなければいかないのです。この目標を達成するためには、どのようなプロジェクトにいくら支出し、その費用はどのように調達するかといった計画が必要になります。それらの現実性を世界銀行やIMFも検討し、承認するのです。
 このように世界全体の「ミレニアム開発目標」は、各国における「貧困削減戦略書」の作成と実現によって支えられています。各国が数値目標を達成することにより、世界全体で「ミレニアム開発目標」が達成されるという仕組みになるのです。

つづく

国際理解だより 19

 前回、「ミレニアム開発目標」をあげましたが、この目標は8つあり、最後のGoal 8は先進国に向けられた目標であります。それ以外の7つの目標に対しては、それぞれに数値目標をかかげており、各国はそれらの数値目標を目安に開発を行うことになります。「ミレニアム開発目標」達成のための戦略は貧困削減戦略と呼ばれ、各国がこの目標を達成するための計画書は、「貧困削減戦略書」と呼ばれています。
 この計画書は、開発途上国が世界銀行や国際通貨基金(IMF)から譲許性の高い融資を受ける場合や、債務削減を受ける場合に、作成が義務付けられています。現在では多くの低所得国が世界銀行やIMFから譲許的融資を受けていますので、「貧困削減戦略書」を作成し、世界銀行、IMFの承認を得ているのです。

つづく

駅伝大会 豚汁作り


11月14日(日)駅伝当日に、今年もPTAの方々による豚汁作りが行われました。

前日の13日(土)には、約30名の保護者の方々が、手分けして、大鍋洗い、食缶洗い、ブロックでかまど作りをしてくださり、重労働であるはずの準備があっという間に終了いたしました。特に今年はお父様方の参加が多く、大鍋洗いや、かまどの準備に大助かりでした。

14日(日)も、45名の保護者の方々が、朝早くから集まっていただき、8時半開始で、具材を炒め、何回も調理室からお湯を運び、おいしい豚汁作りに奮闘していただきました。当日もお父様方のおかげで、力仕事がスムーズに進み、お母様方のチームワークのよさで、とてもおいしく出来上がりました。生徒たちはうどんを入れた「豚汁うどん」に大満足でした。保護者の皆様のおかげで、今年度の豚汁もとてもおいしく生徒たちの思い出に残ったことでしょう。