校内散歩

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校内散歩28 「秋の日のヴィオロンの」

校内散歩28 「秋の日のヴィオロンの」 よく晴れた秋の日の、本校の中庭は本当に心地よい。異国の公園を彷徨っているような気分になることもある。白い校舎、樹木、青銅のベンチ、そして青空。そろそろ桂や桃などの木々は葉の色を変えようとしており、足下の枯れ葉が優しく夏の思い出をささやく。
 オトナはどうしてもヴェルレーヌの有名な詩(Chanson d'automne)を思い出してしまう、そんな美しい光景だ。
  秋の日の/ヰオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し。
 実際に耳に響くのは、吹奏楽部員達の練習している、トランペットなどの元気のよい音色ではあるが。曲目は「嵐メドレー」で、近々、真岡鐵道の秋の観光シーズンのイベントの一環として、真岡駅前で合同演奏をするということもあり、練習にますます熱が入っている。
  ヰオロン(ヴァイオリン)であれ、トランペットであれ、音楽の似合う中庭である。