各学科の活動

鵤工舎 宮大工棟梁 小川三夫氏 講演会を実施しました!

     鵤工舎 宮大工棟梁  小川 三夫 氏 講演会
 
  6月13日(水)第二体育館で、建設工学科全学年を対象とした、鵤工舎 小川三夫氏の講演会を開催しました。
 「現代の名工」に選ばれた小川氏から、1,000年以上も受け継がれた伝統文化とともに、
仕事や人間の在り方について学ぶことができました。講演会では、なかなか関わることのできない卓越技能者ならではの、貴重な話もたくさん聞けました。
 講演会の後半には、「やりがんな」(木材の表面を削り仕上げる工具で、断面が浅い三角状の槍の穂先に似た刃を木柄につけたもの)の実演をしていただき、間近で職人の技を見せていただきました。その後、2名の生徒が「やりがんな」を体験させていただきました。
 生徒だけでなく職員においても貴重な講演を聴くことができ、大変勉強になりました。大変お忙しいなか、本校においでいただき、あらためて厚く御礼申し上げます。




■小川 三夫 氏 プロフィール
 斑鳩(いかるが)の宮大工・西岡常一(文化財保存技術保持者)のただ一人の内弟子。奈良県の法輪寺三重塔再建工事、薬師寺復興工事に携わる。
 1977年、宮大工になりたいという若者たちをじっくり育てる場所として「鵤工舎」を設立。現在後進の育成に力を注いでいる。
 
■職歴・経歴
  1947年 栃木県矢板市生まれ。1966年栃木県立氏家高校卒業。高校の修学旅行で奈良へ行き、法隆寺の塔に魅せられ宮大工になる決意をし、1966年 西岡棟梁の門を叩くが、「弟子を養う余裕がない、弟子にするには歳をとりすぎている」と言われ  弟子入りを断られる。その後、修行を重ね、1969年に弟子入りを許され、法輪寺三重塔再建工事、薬師寺復興工事に携わる。
  1973年 法輪寺三重塔建設が再開されると、棟梁代理として活躍。
  1977年 宮大工になりたいという若者をじっくり育てる場所として、寺社建築専門の「鵤工舎」を奈良県生駒郡斑鳩町に設立。
  1996年 株式会社鵤工舎を栃木県塩谷郡塩谷町に設立。
  1998年 建設省河川審議会専門委員(1年間)を務める。同年 第26回下野県民賞受賞
  2003年 卓越技能者「現代の名工」に選ばれる。
  2008年 黄綬褒章受章。