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進路室コラム9
藤井聡太新棋聖・渡辺明二冠(棋王、王将)に学ぶ
7月16日(木)、
将棋の藤井聡太七段が
史上最年少でタイトルを獲得しました。
COVID-19関連のニュースばかりが
多く流れている最近では
positive impact を与えてくれました。
後日、
朝日新聞の社説に
「感想戦」について取り上げられていました。
将棋を指す方であればご存じかと思いますが、
対局が終了した後、
対局者同士が
第1手から最終手までを再現しながら途中、
「この場面で違う手を指していたら、その後どうなっただろう」
とか
「もっと良い指し手はないだろうか」と考えたり、
意見を述べ合ったりします。
敗れた渡辺前棋聖は
藤井七段より19歳上ですが、
丁寧な言葉遣いで
意見を請うていたそうです。
この「感想戦」の中に、
矢東生に求めたい学びを感じました。
先日、期末テストが終わり、
3年生に答案を返しました。
私が出題した問題の出来は
はかばかしくありませんでした。
テストの種類によって温度差はありますが、
問題を作るときは
勝負!と思って内容を考えています
(誤解のないよう断っておきますが、
他のスタッフに意見を求めて
自分を相対化するプロセスは経ています)。
テストが返された後で見直しをしなければ
テストの意味がありません。
この見直し作業で
「感想戦」ができればいいな、
と望んでいます。
たまに生徒の解答の中に、
「うまい考え方するな~」と
唸りたくなるものもあります。
それは私自身の学びにもなります。
そのような時は誰かに伝えたくなって
教科内で情報をシェアします。
「感想戦」は
友達同士でもできることです。
テストされるという同じ立場だから
わかる、共感することもあるでしょう。
苦手な子が得意な子に教わることで
得られることもあると思います。
藤井聡太棋聖、17歳(まもなく18歳)。
矢東生と同世代。
あなたの心掛け次第です。
私は渡辺二冠を見習いたい。