電気科の目標
 電気についての基礎的な知識や技術(発電、送配電、電気機器、電気応用、電子回路など)を学び、電気・電子技術のスペシャリストとして活躍できる技術者の育成を目指します。
電気科で学ぶ主な専門科目

情報技術基礎 [履修学年1年 単位数 2]
 コンピュータの基本構成や2進数の計算、論理回路の基礎、プログラミング(BAISC)等について学習します。


電気基礎 [履修学年1、2年 単位数 5]
 電気の基礎的なことを学習をします。1年生は、直流・交流回路、静電気、磁気回路などについて学習します。2年生では、電圧や電流をベクトルや複素数で表したりします。また三相交流について学びます。


電力技術 [履修学年2、3年 単位数 5]
 2年生では電力の発生や輸送に関する技術(発電・送電・配電)、及び電力の制御に関する技術、電力を用途に応じて利用する技術(電力応用)などについて学びます。 


電子回路 [履修学年2年 単位数 2]
 身の回りには様々な電気製品がありますが、その多くに電子回路が入っており、その機能や特性を学びます。また電子回路の種類やそれぞれの動作原理について学びます。


電気機器 [履修学年3年 単位数 2]
 電気エネルギーを回転エネルギーに変える直流電動機や様々な運動エネルギーを電気エネルギーに変換する直流発電機の原理や特性について学びます。
 また電圧の大きさを変える変圧器や三相交流電動機・三相同期発電機について学びます。



電気実習 [履修学年1,2,3年 単位数 7]

 1年では計測実習、パソコン実習、テスターの製作、電気工事実習等を行います。2,3年生ではアンプの製作、シーケンス制御、模擬送電実習、高電圧実習、直流電動機の速度特性、三相同期発電の並行運転などについて学びます。いずれも少人数のグループに分かれて実習します。


課題研究 [履修学年3年 単位数 3]

 作品製作、調査研究、資格取得、職場実習の各分野において生徒自らがテーマを設定し、研究を行います。本校では、これを1学期に集中して行います。希望により、毎週大学や企業に出向いて研究・調査する生徒もいます。最後に発表会を実施しています。
  テーマ例1 PLCを使った制御盤の製作
      例2 現場における電気工事実習
      例3 アンプ・スピーカー製作


電気科の主な実習内容

制御実習 [1学年]

 PLC【プログラマブル・ロジック・コントローラ】内のメモリーにラダー図を入力してプログラム実行するなど、PLC の基本的な扱いについての学習をします。

 


電気工事実習 
[1学年]

 金属管工事におけるボックスと金属管の取り付け及び配線技術を習得します。




論理回路実習 
[2学年]

 基本的なディジタル回路IC の働きを理解し、論理回路の基礎と応用について学習します。

    


アンプ製作実習 [2学年]

 電子部品についての知識を身に付け、半田付けの技術を習得します。併せて、基礎的な機械加工技術を学習します。

    



計測実習(ノギス、マイクロメータ) 
[2学年]

ノギスやマイクロメータを使って、測定物の長さや直径、深さなどを正しく測定できるようにします。
    



PLC(
programmable logic controller)実習[2学年]

 プログラムコントローラの構成と基本命令について学習するとともに、各種の基本回路やリレーシーケンスで学んだ回路のプログラムを組むことによりプログラマブルコントローラの使い方を習得します。
    



直流電動機と直流発電機の特性実習
[3学年]

 直流分巻電動機の始動法、並びに速度制御の方法を学びます。また直流分巻発電機の界磁電流と誘導起電力との関係や、負荷電流と端子電圧の関係を測定し、その構造や特性について理解します。
    



三相同期発電機の特性と並行運転実習
[3学年]

 三相同期発電機の無負荷試験・短絡試験を行い、測定結果から発電機の特性についての理解を深めます。また同期発電機の並行運転の操作方法を習得します。