各科の活動紹介

機械科3年2組 課題研究発表会

 機械科3年2組の課題研究発表会が、7月10日(木)に行いました。生徒たちは、1学期中の毎週木曜日に課題研究の授業の中で取り組みました。今回は、テーマの一つである「アメリカンフットボールロボットの製作」について、活動の様子を紹介します。

<アメリカンフットボールロボットの製作>
 ロボットアメリカンフットボールとは、自ら製作したラジコン型ロボットを操縦して、コート内でボールを奪い合い、相手ゴールへ運び込む事で得点を競い合うゲームです。1チーム5台まで登録でき、全台数でコート上を駆け回り試合をします。
 前半、後半各3分ずつ、計6分間で試合を行い、同点の場合はどちらかが1点を先取するまで延長戦を行い、勝敗を決します。相手ゴールエリアに、ボールの一部でも入ればゴールとなります。

 このロボットの大きさは、タテ、ヨコ20cmで、重さ2kg以下です。小さな楕円形ボールを
敵陣に運ぶと、タッチダウン!つまり得点になります。攻撃型ロボ、防御型ロボ、万能型ロボなど役割を決めてロボットを作っていきます。チーム対抗のマッチプレーで、ボールの奪い合い、押さえ込み、敵ロボットと激突など、スリル満点の試合となります。ロボットは、ラジコン操縦で動きます。
 部品作りから、組立、試運転、競技会(12月)と生徒のやることはたくさんあり、「やりがい」のある「課題研究」テーマです。
 写真は、今回の課題研究で完成したロボットです。昨年度の出場ロボットを改良しながら、
見事にできあがりました。手前が、前(フロント)です。モータがすきまから少し見えます。


 次に、製作過程の写真を見て下さい。この写真は、新しい部品を作っているところです。アルミの板をけずって、形を作ります。もちろん、作る前に、どんな形にするか決めます。これを設計と言います。そしてできあがった図面のことを「設計図(製作図)」とい言います。設計と製図は、密接な関係があります。こういうものを学ぶのも、「機械科」らしい学習です。


 次は、フレームです。これも生徒が、自分たちで機械工場の設備を使って作りました。自動車のシャーシと同じようなものです。ここに、いろいろな部品を載せます。穴がたくさん空いていますが、これはなぜでしょうか?そうです。重量をへらすためです。「最大2kg」という重量制限に対応するための取組です。これを作るのに、かなり、切りくずが出ました。


 たくさんの部品を作り終えたら、いよいよロボットの組み立てです。この写真は、チームのみんなでロボットを組み立ているところです。


 これは組み立て途中の状態です。箱のようなものが、ロボットのボディです。この下に、強力なモータがついています。モータの電線を確認することができます。


 ボディの中には、電子回路や電池、無線の回路が入っています。しっかり固定しなければなりません。時には、敵との激突のときに外に飛び出すこともあります。

 ここまでくると、いよいよ動作確認です。結果は、見事に動作しました。ラジコンで運転するので、練習して思い通りに動かせるようになることが勝利のカギです。これから、12月の県大会に向けて練習します。大会が、待ち遠しです。
以上