校長ブログ
【校長ブログ】夕陽に染まる富士と受験生たちへ
小山西高校の正門から望む富士の姿は、まさに荘厳のひと言に尽きます。夕暮れ時にふと見上げたその富士山は、西の空に沈みゆく夕陽を受けて、まるで葛飾北斎の浮世絵の一場面のように、真紅に染まっておりました。
その姿は、ただ美しいというだけではなく、どこか神々しさを湛え、見る者の心を静かに、そして力強く打つものでした。自然が織りなす一瞬の芸術に、思わず足を止め、しばし見入ってしまいました。
このような景色を、日々の学びの場から望むことができる小山西高校の生徒たちは、なんと恵まれていることでしょう。富士は古来より、霊峰として人々の信仰を集め、またその姿は「不二」の名の通り、唯一無二の存在として、日本人の心の拠り所であり続けてきました。
特に、これから受験という大きな節目に臨む三年生の皆さんにとって、この真紅に染まる富士の姿は、まさに「瑞兆(ずいちょう)」,つまり良きことの前触れのように思えてなりません。
努力を重ねてきた日々は、必ずや実を結びます。どうか自分を信じ、最後まで力を尽くしてください。皆さんの健闘を、そしてその先に待つ新たな春の訪れを、心より願っております。
校長より
今日も素敵な一日でありますように。
【校長ブログ】下野新聞記事より
本校の1年生によるキャリア教育の一環「キャリアクションプロジェクト」まちづくり分野の発表会が開催され、その様子が下野新聞にも写真記事として紹介されました。ご協力いただいた市内企業の皆様、そして温かく見守ってくださった保護者の皆様に、心より御礼申し上げます。
このプロジェクトは、地域の企業と連携しながら、生徒たちが社会の現場に触れ、自らの将来を見つめることを目的とした探究型の学びです。今年度は、市内の観光、保険、製造など多様な業種の企業にご協力をいただき、生徒たちは9つのグループに分かれて、10月にそれぞれの企業を訪問しました。
訪問先では、企業の業務内容や経営理念、さらには直面している課題などについて、丁寧にお話を伺うことができました。生徒たちは真剣な眼差しでメモを取り、時に鋭い質問を投げかけながら、社会の現実に触れていきました。そして、そこで得た学びをもとに、自分たちなりの視点で課題を分析し、解決策を考え、発表会に臨みました。
発表会当日、各グループはそれぞれの企業に対して、独自のアイデアを盛り込んだ提案を行いました。中には、企業の強みを活かした新たなサービスの提案や、地域との連携を深めるための施策など、実に多彩で創造性に富んだ内容が見られました。発表を終えた生徒たちの表情には、達成感とともに、自らの成長を実感する誇らしさがにじんでいました。
このような学びの場は、生徒たちにとって単なる職業理解にとどまらず、自らの進路を考えるうえでの大きな手がかりとなります。社会の中で働くとはどういうことか、自分はどのような価値を提供できるのか、そうした問いに向き合うことは、まさに「生き方」を探る営みでもあります。
また、今回のプロジェクトを通じて、生徒たちは「学びが社会とつながっている」ことを実感したことでしょう。教室での学びが、現実の課題にどう活かされるのかを体験することは、学習への意欲を高め、主体的な学びへとつながっていきます。
地域の企業の皆様には、日々のご多忙の中にもかかわらず、生徒たちの訪問を快く受け入れてくださり、貴重なお話を聞かせていただきました。生徒たちにとって、皆様の言葉や姿勢は、教科書には載っていない「生きた学び」となりました。この場を借りて、改めて深く感謝申し上げます。
そして、生徒の皆さん。今回の経験を、どうか一過性のものとせず、これからの学びや進路選択に活かしてください。社会は広く、可能性は無限です。自らの興味や関心を大切にしながら、これからも探究の歩みを止めることなく、自分だけの道を見つけていってください。
(下野新聞社使用許諾済)
【校長ブログ】選んだ道を正解に
3年生の進路内定者とその保護者の皆様をお迎えし、進路内定者指導を執り行いました。ご多用の折にもかかわらず、多くの皆様にご出席いただき、心より感謝申し上げます。
式の冒頭、私は次のようにご挨拶を申し上げました。
「本日はご多忙の中、進路内定者説明会にご出席賜り、誠にありがとうございます。まずは何よりも、お子様の進路内定、心よりお祝い申し上げます。これまでのたゆまぬ努力が実を結んだ成果であり、その歩みの傍らには、ご家族の皆様の温かなご支援があったことと存じます。どうかこの喜びを分かち合い、互いに労をねぎらっていただければ幸いです。」
この言葉に込めたのは、進路が決まった生徒たちへの祝意と、日々支えてこられた保護者の皆様への深い感謝の気持ちです。三年間の歩みは決して平坦なものではなかったでしょう。悩み、迷い、時に立ち止まりながらも、自らの未来を信じて進んできたその姿に、私は心からの敬意を抱いています。
しかし、進学や就職の内定は、あくまで一つの通過点に過ぎません。むしろ、これからが本当の意味での「自分の人生を歩む」始まりです。卒業までの数か月、そして新たな環境に身を置くまでの時間を、どのように過ごすか。その姿勢が、次のステージでの充実を大きく左右します。
私からは、ケンブリッジ大学の研究を紹介し、「人は一日に約35,000回もの選択をしている」とお話ししました。進学先や就職先といった大きな選択だけでなく、日々の些細な判断の積み重ねが、やがて人生そのものを形づくっていきます。だからこそ、学ぶことには意味があります。より良い選択をする力を養うために、私たちは学び続けるのです。
また、経営の神様と称された松下幸之助氏の逸話もご紹介しました。氏は採用面接で「あなたは運が良い人ですか?」と問い、「運が悪い」と答えた学生は不採用にしたといいます。この問いは、困難や不運をどう受け止めるか、自らの責任として前向きに乗り越えようとする姿勢を見極めるためのものだったのでしょう。小山西高校の生徒の皆さんにも、どんな状況にあっても前を向き、困難を糧として成長していける人であってほしいと願っています。
そして、今まさに進路を決めた皆さんの隣には、一般選抜に向けて懸命に努力を重ねている仲間がいます。どうか、彼らの努力を尊重し、共に励まし合いながら、最後まで小山西高校の一員としての誇りを持って過ごしてください。規則を守り、清掃や係の仕事に率先して取り組み、授業に真摯な姿勢で臨むこと。それが、仲間への何よりの励ましとなるはずです。
結びに、これから自分の道を歩み始める皆さんに、ぜひ心に留めていただきたい言葉があります。
「人生には、幾度となく分かれ道が訪れます。そのたびに『どちらが正解なのか』と悩むこともあるでしょう。しかし、真に大切なのは『正解を選ぶこと』ではなく、『自分が選んだ道を正解にすること』です。」
この言葉は、これからの人生において、皆さんの背中をそっと押してくれる灯火となることでしょう。ご家族の皆様もまた、これまで幾多の選択を経て、今の場所に立っておられるのだと思います。
本日の進路内定者指導が、合格内定の喜びを改めて感じるとともに、4月から始まる新生活に向けて、今後の過ごし方を考える機会となれば幸いです。皆さんの未来が、希望と可能性に満ちたものでありますように。心よりお祈り申し上げます。
小山西高校
佐山利晴
【校長ブログ】主役は君だ、舞台に立て!
先日、ある映画を観てこの言葉が浮かんだ。The sweaty players in the game of life always have more fun than the supercilious spectators.― William Feather (人生という名の試合に汗を流す者は、すました顔で見ている傍観者よりも、いつだって多くの楽しみを得ている。)
この言葉には、人生をどう生きるべきかという深い示唆が込められています。
生徒諸君、どうか「すました顔の傍観者」になってはいけません。誰かの人生を遠くから批評するだけの存在ではなく、自らの人生の舞台に立ち、主役として生きてください。失敗を恐れず、恥をかくことを恐れず、汗水を流し、もがき、苦しみながらも前へ進む。その姿こそが、真に生きている証なのです。
人は誰しも、他人の目を気にしてしまうものです。失敗を笑われるのではないか、うまくいかなかったらどうしよう。そんな不安が、挑戦する勇気を奪ってしまうこともあるでしょう。しかし、人生は観客席から眺めているだけでは何も始まりません。自分の足で立ち、自分の意志で一歩を踏み出したとき、初めて世界は動き出します。
汗をかきながら挑戦する者にしか見えない景色があります。悔しさの先にある喜び、努力の果てに得られる達成感、それらはすべて、真剣に生きる者だけに与えられる贈り物です。
どうか、自分の人生を他人任せにせず、自らの手で切り拓いてください。誰に笑われようとも、自分の人生を心から楽しんでください。人生という名の試合に、堂々と飛び込みましょう。主役は、あなた自身なのですから。
【校長ブログ】言葉が紡ぐ未来への扉 〜小西お話し会より〜
本校のキャリアアクションプロジェクトの一環として、『小西お話し会』が開催されました。これは、本校の生徒たちが地域の豊田小学校を訪れ、各教室で児童の皆さんに絵本の読み聞かせを行うという取り組みです。
高校生たちは、緊張しながらも一冊一冊に心を込めて物語を語りかけ、児童たちはその声に耳を傾け、真剣なまなざしで物語の世界に引き込まれていきました。教室には、ページをめくる音とともに、静かな感動と温かな空気が広がっていました。
この活動は、単なる読み聞かせにとどまらず、地域とのつながりを深める貴重な機会であり、何よりも「人を育てる」という教育の本質に触れる体験となりました。語る側の高校生たちも、子どもたちの反応に励まされ、自らの言葉が誰かの心に届く喜びを実感したことでしょう。
このような貴重な機会をいただきました豊田小学校の星野校長先生をはじめ、関係の先生方に心より感謝申し上げます。今後も本校は、地域とともに歩み、学び合い、育ち合う教育を大切にしてまいります。
【校長ブログ】心に刻むライオンキングの世界
本日、1学年の生徒たちが芸術鑑賞会として、劇団四季によるミュージカル『ライオンキング』を観劇するため、学校を出発いたしました。朝の澄んだ空気の中、バスに乗り込む生徒たちの表情には、期待と高揚がにじんでおり、その姿に心温まる思いがいたしました。
「百聞は一見に如かず」と申しますが、何事も“本物”にふれることは、人生においてかけがえのない経験となります。舞台の上で繰り広げられる命の躍動、音楽と光が織りなす壮大な世界観、そして演者の情熱が生み出す感動は、教室では得難い学びを与えてくれることでしょう。
この芸術鑑賞会が、生徒一人ひとりの心に深く刻まれ、芸術の素晴らしさを知るきっかけとなることを願ってやみません。そして、仲間とともに過ごすこの一日が、かけがえのない思い出として、これからの学校生活を彩る一頁となることを期待しています。
どうか道中お気をつけて、いってらっしゃい。素敵な旅になりますように。
【校長ブログ】人として美しくあるために
このたび、本校では「人権だより12月号」を発行いたしました。日々の営みの中で、私たち一人ひとりが人権について改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
さて、毎年12月10日は「国際人権デー(International Human Rights Day)」として、世界各地で人権に関する啓発活動が行われています。この日は、1948年に国際連合において「世界人権宣言」が採択されたことを記念するものであり、人類が普遍的な価値としての人権を確認し合った歴史的な日でもあります。
「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、尊厳と権利とにおいて平等である」 この宣言の冒頭に記された言葉は、時代を超えて私たちに語りかけてきます。
人権とは、特別な誰かのためのものではなく、すべての人に等しく与えられた尊い権利です。だからこそ、私たちは日常の中で、ふとした言葉や行動が誰かの心を傷つけていないか、自分の視点が偏っていないかを見つめ直すことが大切です。
この12月、人権について考えるこの機会に、どうか皆さん一人ひとりが、自らの言動を人権の視点から振り返ってみてください。そして、互いを思いやり、違いを認め合い、誰もが安心して過ごせる学校・社会を築いていく一歩を、ともに踏み出してまいりましょう。
今日も素敵な一日でありますように。
【校長ブログ】富士の如く揺るがぬ心を
今朝、小山西高校の正門から望む富士山は、冬の澄んだ空気の中にその雄大な姿をくっきりと浮かび上がらせていました。季節の移ろいとともに表情を変える富士ですが、その根底にある姿は常に変わることがありません。
剣術家・山岡鉄舟の詠んだ一句に、次のようなものがあります。
晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり
晴れの日にはその美しさを惜しみなく見せ、曇りの日には静かにその存在を感じさせる富士山。その姿は、まさに私たちが人生を歩む上での心の在り方を教えてくれているように思います。
人生には、晴れやかな日もあれば、曇り空のように先が見えにくい日もあります。時には、風が吹き、雨が降ることもあるでしょう。しかし、どのような天候のもとでも、富士山がその本質を失わないように、私たちもまた、周囲の状況や他人の言葉に左右されることなく、自らの信念と本質を大切に生きていくことが求められます。
環境が変わっても、評価が揺れても、自分自身の価値を見失わず、静かに、しかし確かに、自らの道を歩む。そんな生き方を、富士の姿は私たちに語りかけているのではないでしょうか。
この冬の朝、富士を仰ぎ見ながら、改めて「自分らしくあること」の尊さを胸に刻みました。生徒の皆さんも、どうか日々の中で揺るがぬ心を育み、自らの歩む道を信じて進んでください。
校長 佐山利晴
今日も素敵な一日でありますように。
【校長ブログ】星の導き、沖縄への旅
冬の澄み渡る夜空に、無数の星々が静かに瞬いています。今朝、まだ夜の帳が降りたままの小西に、沖縄への修学旅行に出発する生徒たちを乗せたバスが並びました。吐く息も白く、空気は凛と張りつめていましたが、生徒たちの瞳は希望に満ち、胸には期待がふくらんでいるようでした。
星空のもと、私はそっと願いをかけました。どうかこの旅が、生徒一人ひとりの心に残る、かけがえのない青春の一頁となりますように。そして、笑顔で無事に帰ってきてくれますように。
修学旅行は、学びの場であると同時に、仲間との絆を深め、自分自身を見つめ直す貴重な時間でもあります。沖縄の自然、歴史、文化に触れ、多くのことを感じ、考え、吸収してきてほしいと願っています。
行ってらっしゃい。星々が見守るこの旅が、生涯忘れ得ぬ思い出となりますように。
【校長ブログ】たとえ今日世界が終わるとしても
「たとえ今日、世界が終わるとしても、私は今日リンゴの木を植えるだろう。」
これは、宗教改革者マルティン・ルターの言葉です。世界の終わりが目前に迫っていたとしても、希望を捨てず、未来を信じて行動する。その姿勢は、私たちが日々の学びに向き合ううえでの大切な指針となるものです。
学びとは、すぐに成果が見えるものばかりではありません。読書もまた、その一つです。一冊の本を手に取り、ページをめくるたびに、私たちは新たな世界に触れ、他者の思考や感情に寄り添い、自らの内面を深めていきます。それは、まるで一本のリンゴの木を植えるような行為です。今すぐに実を結ぶわけではなくとも、やがて心の中に豊かな果実を実らせてくれるでしょう。
今月の図書館だよりには、季節にふさわしい本の紹介や、読書週間の取り組み、生徒や教員のおすすめの一冊など、心を動かす情報がたくさん詰まっています。
本の世界に身を委ねることは、静かでありながら力強い旅です。知識を得る喜び、想像力を羽ばたかせる自由、そして何より、自分自身と向き合う時間。読書は、私たちの心を耕し、未来を育む大切な営みです。
どうか、どんな時代であっても、私たちが「リンゴの木を植える」ように、学びと希望の種をまき続けられますように。
校長 佐山利晴
今日も素敵な一日でありますように。