進路指導部のページ

卒業生より

1996年3月に栃木県立聾学校を卒業した「T.T」です。

現在「富士通テレコムネットワークス株式会社」に勤務しております。

製造部のSMTという職場で働いており、現状の仕事内容は下記のとおりです。

【仕事の内容】

1.自動機の機械についてるカ-トリッジのメンテナンス(綺麗にすること)

2.部品を包んだ丸い物(リール)をアルミ袋に包装する作業

 そしてパソコン作業で確認の上、棚へ入庫処理

3.他の会社(外注)への基板払い出し

4.改善作業(作業をやりやすくする為の改善)

【働く上でのアドバイス】

・一般常識のマナ-

・何をすべきか自分で先を考え、行動にうつすこと。(積極性)

私は、学生時代にスポ-ツが大好きで、色々積極的にやってきました。

野球部のキャプテン、陸上、剣詩舞クラブ、生徒会副会長等を行い、学生のときに学んだ事が今仕事をする上でも活かされていると思います。

昨年、一昨年とアビリンピックに出場した時も「強い気持ち(積極性)」と周りの人たちとのコミュニケーションの大切さを実感しました。

まずは自分が得意な分野を見つけて、それを伸ばして積極的に活動して欲しいと思います。頑張って下さい。先輩として応援しています。

進路講話を実施しました

7月7日(金)に中学部・高等部生、小学部高学年児童や保護者の参加など多くの人が集まり、本校卒業生で現在、宇都宮市役所にお勤めしている先輩を招いて進路講話を行いました。多くの参考になる言葉をいただきましたが、その中でも特に大切と思われることをいくつか挙げてみました。

 1 職場でのコミュニケーションと信頼関係について

   ・自分から積極的に周囲の人たちに声をかけ、困り感を知ってもらう。

   ・会話には敬語を使うと信頼関係がアップし、会話がスムーズにいく。

   ・挨拶の必要性(会話したことない人や部署が違う人にも会釈を忘れない)

 2 手話を覚えて仲間を増やす

   ・自分の近くにいる人に積極的に簡単な手話を教えることで手話に興味を持っても

らい、手話を使ってくれる職員が増えてくる。

 3 働く意味を理解する

   ・進路決定は早くから動き出すことが必要。どんな仕事をしたいのかをよく考えて目

標を持って計画的に進めていってほしい。

・生きていくために仕事は必要である。

 4 働く上で必要なこと

   ・健康であること

   ・一度仕事に就いたら辞めないで自分に責任を持って最後まで頑張る。

   ・困った時は、一人で悩まず周りの人に相談して支えてもらう。

   ・辞めて違う職に就いても、くせになって何回も辞めることになってしまう。

 最後は、生徒からの質問内容にも答えていただくなど有意義な時間を過ごすことができました。今後は、これらの内容を進路を考える上で生かしていきたいと考えています。

平成29年度 栃木県立聾学校特別支援連携協議会の実施について

5月23日(月)、栃木県障害福祉課や福祉施設関係などの方々をお招きし、「現場でのコミュニケーション方法等の課題について」、午後は、企業、行政関係などの方々をお招きし、ハローワークの方から「支援体制の構築について」の話題提供のあと、それぞれ話し合いを持ちました。

 

午前中には、栃木県障害福祉課の方から、国が進めているユニバーサル農業を栃木県でも工賃向上のために農業と福祉の連携を具体化して拡大する動きがあることの話をいただきました。

福祉施設関係の方からの問題点として次の点が挙げられました。

  手話のできる職員の不足による聴覚障害者とのコミュニケーションの難しさ

  聴覚障害者の気持ちの伝わらなさや友人関係での思い悩んでいたりする事例

  気をひきたい行動など

これらに対し、本校からは、次のようなアドバイスを行いました。

 見通しの大切さ、特に視覚的支援を使っての生活の見通しの必要性

 行動の無視、プラス行動の時にほめる 

 

午後は、ハローワークの方からの話題提供のあと、企業の方より次の質問がありました。

 コミュニケーション面でマスク使用が必要な職場では口元が見えないといった問題

 安全関係や地震対策など

これに対し、話し合いでは、他の企業から次のような回答が寄せられました。

 マスク使用の職場では、周囲の職員の手話の向上が必須であるが、現時点では携帯

できるホワイトボードを使っての筆談が多いこと

 安全関係の問題では、閉じ込め対策として防犯ブザーの使用や携帯電話の使用許

可、ホイッスルの使用 

 

当日は、お忙しい中、参加していただいた方々、大変ありがとうございました。多くのご意見をいただき今後の指導に活かしていきたいと考えております。

第1学期高等部産業現場等における実習

平成29年6月19日(月)~30日(金)
第1学期 高等部産業現場等における実習を行いました!

 高等部では、社会に出て働くということの意義を知り、仕事をするときの態度等を学ぶために、校外の企業や福祉施設での実習を各学期1~2週間行っています。
 今回は、3年生1名について、2週間、企業での実習を行いました。初めは緊張した様子が見られましたが、少しずつ、作業にも習熟し、しっかり取り組むことができました。また、仕事をする上では、作業の能力だけではなく、態度や周囲の方とのコミュニケーションも大切です。「挨拶、返事、報告、相談」について実践したり、休憩時間にも、社員の皆様とお話をしたりと、学校での授業時に学んだことを生かせるように、努力することができました。
 会社でいただいた課題を学校に持ち帰り、改善やさらなる向上を目指して、日々の生活に取り組んでいきます。
 1年生についても、2学期から実習が始まります。それに向けて、学習を頑張っていきましょう。